「この度、2023年6月16日(金)より公開を予定しておりました劇場版『緊急取調室 THE FINAL』につきましては、総合的な判断により、公開を延期させていただく事になりました。公開を心待ちにしていただいていた皆様、またご出演いただいた皆様や制作スタッフならびに関係者の皆様に、深くお詫び申しあげます」
6月1日、天海祐希(55)が主演を務める同名ドラマの劇場版『緊急取調室 THE FINAL』が公開延期になったと同作の公式サイトで発表された。
『緊急取調室』は天海演じる警視庁捜査一課の緊急事案対応取調班・真壁有希子と被疑者の心理戦が人気の作品。そして『THE FINAL』と銘打たれているように、今回の劇場版で『緊急取調室』はシリーズが完結することとなっていた。
ところが5月18日、劇中で有希子が戦いを挑む“ある疑惑”を抱える内閣総理大臣・長内洋次郎役の市川猿之助(47)による“心中騒動”という衝撃的な事件が起こった。
「具体的な延期理由は明かされていませんが、猿之助さんの事件以外ないでしょう。
猿之助さんは一命を取り留めましたが、ともに自殺を図った両親は亡くなりました。両親の死因は向精神薬中毒によるものとされており、一部では猿之助さんが両親の顔にビニール袋を被せたとも報じられており、自殺幇助罪で猿之助さんが今後逮捕される可能性も指摘されています。
もしそうなれば『緊急取調室』はシリーズ完結作にも拘らず再撮、最悪の場合お蔵入りする可能性もあるでしょう。作品にとって大事な完結作が公開危機に陥ることとなり、業界では猿之助さんに対して厳しい意見をいう人もいますね」(芸能関係者)
人気歌舞伎俳優の起こした事件の余波は、それだけではない。『緊急取調室 THE FINAL』の発表と同じ日、今度は7月に予定されていた猿之助監修による歌舞伎舞踊特別公演『夢見る力』が中止になったと明らかになったのだ。
「『夢見る力』は市川團子さん(19)ら若手の歌舞伎俳優が勢ぞろい。猿之助さんは2月に行われたイベントで『次世代の歌舞伎界を背負って立つ若手たちが中心となる公演、ぜひ支えていただきたい』と呼びかけていたのですが……。制作側は『諸般の事情で中止になった』と説明していますが、猿之助さんの騒動の影響が大きいと思われます」(スポーツ紙記者)
自らが起こした事件により、相次いで関わった作品が延期、中止になる猿之助。梨園のみならず芸能界での立場は絶望的なものになりつつあるようだ。
「事件が起きたのは、主演を務める舞台の公演期間中。なんとか代役を立てて乗り切りはしましたが、主役が自ら事件を起こして舞台を降板するというのは禁忌中の禁忌。歌舞伎俳優の仲間たちからの信頼を大きく裏切ることとなりました。
歌舞伎だけでなく映画やドラマでも活躍していましたが、今回の事件で今後のオファーどころか、主要キャストを務める出演映画にも大迷惑をかけたとなると芸能界で再起することも難しいでしょう」(前出・芸能関係者)
騒動によって大きなプロジェクトの延期や中止が相次ぎ、芸能界でも歌舞伎界でも信用が失墜してしまった猿之助。この困難をどう乗り越えるだろうかーー。