「川井郁子さんのスペシャルなコンサートを、私が皆さまと一緒にNYで鑑賞する。それは二重三重の喜びとなると思うのです」
こう語るのは、9月7日〜11日の3泊5日で開催されるスペシャルなツアー「デヴィ夫人と鑑賞する『IKUKO KAWAI with Orchestra HIBIKI』NY公演」を企画したデヴィ夫人。
「ふつうのヴァイオリン公演と違って、川井さんの場合は一つのテアターであり、ストーリーになっている。ブロードウェイのショーに負けないくらいの規模で、プロジェクションマッピングも駆使した、素晴らしい舞台なんです。そういうヴァイオリニストって、彼女が世界で初めてだと思いますね」(デヴィ夫人)
デビュー20周年を機に昨年、川井さんが結成した和楽器も入る「オーケストラ響(HIBIKI)」との共演は、日本でもまだ限られた人しか見ていないし、知られてさえいないとデヴィ夫人。
「公演をするNYのローズテアターでは今、壁一面を使ったヴィジュアル告知もしていただいて、現地の皆さんも大変期待をしてくださっているようです」
そう話す川井さんから、デヴィ夫人に一つお願いが。
「夫人のお知り合いでいらっしゃるグレッグ・アーウィンさんが日本の唱歌の『故郷(ふるさと)』を英訳されていて。今回のコンサートには一部ウクライナの合唱団も参加されるのですが、この曲を歌いたいとおっしゃっているんです。グレッグさんの歌詞を使わせていただけませんか?」(川井さん)
これにはデヴィ夫人も目を瞠りながらーー。
「ブロードウェイに慣れているアメリカ人も、それをご覧になったら、すごく感銘を受けるんじゃないかと思います。こういうことをなさる方は彼女だけ。やはり世界で初めてのヴァイオリニストですよね」(デヴィ夫人)