音楽や演劇など様々なカルチャーの街として人気の高い“シモキタ”こと東京・下北沢。昨年5月に全長約1.7kmの線路跡地を再開発した「下北線路街」が全面開業し、再び若者を中心に賑わいを見せている。
ところが“古き良き時代”を知る人の中には、居心地の悪さを感じる人もいるようだ。
《久しぶりにツアーから帰ってきて、下北沢の南口から降りてくる道、ひたすらにキャバクラやガールズバーのキャッチだ。ひでぇ街になったもんだ》
10月10日に更新したXで、こう苦言を呈したのはロックバンド・RIZEのKenKen(37)。
前日9日にライブのあった神戸から帰京し、下北沢でキャッチセールスに遭遇したのだろうか。この嘆きに、《下北沢いい街なのにキャッチのせいでイメージダウンしてしまう》《だいぶん、変わりましたよね》《本当にそう 様変わりしすぎ、、》と共感の声が。
KenKenと親交の深い著名ドラマーの中村達也(58)も、《おれも さっき そーおもった》と同意するコメントを寄せている。
「以前は雑多な街のイメージがありましたが、’13年に世田谷代田駅、下北沢駅、東北沢駅が地下化したことに伴って都市開発が進みました。’03年に地下化が決定した際は、駅前の開発計画に対する激しい反対運動も。『Save the 下北沢』という運動団体が立ち上がり、リリー・フランキーさん(59)や曽我部恵一さん(52)といったアーティストも反対運動に賛同していました。
そのため開発側は、反対派の人たちの意見を反映させる形で支援型の開発を進めてきたといいます。新たに商業施設も誕生しましたが、ホテルや温泉旅館だけでなく雑貨店やカレー店、古着屋といった個人店も並んでいます。とはいえ様変わりした街の光景に、“昔の面影や個性が失われた”と感じる人も少なくないようです」(社会部記者)
リニューアルした「若者の街」として、どのように栄えていくだろうか。