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「ドジャースはメジャーリーグ30球団の中で観客動員数が10年連続トップを誇る人気球団です。豊富な資金力を背景に11年連続でプレーオフに進出。熱狂的なファンも多いです。130年以上の歴史があり、他球団のようなマスコットや着ぐるみも存在しません」

 

そう語るのは、メジャーリーグ評論家の福島良一氏。その伝統ゆえ“鉄の掟”があるという。

 

「エンゼルスのときとはチームの人気度、注目度が全然違いますので、メディア対応が変わるでしょう。今まではプライベートをあまり明かしたくない大谷選手の意思が尊重されてきました。しかし、ドジャースの看板選手となれば、チームの勝ち負けや自らのプレーの好不調に関係なく、毎試合のようにインタビューに応じることになるはずです。リハビリなど、心身のデリケートな問題にも答えを求められる状況が増えるため、それに回答していく必要はあると思います」

 

そのため大谷翔平(29)は今回の契約交渉で1千億円よりも重視したことがあったようだ。

 

「まず水原一平さんが引き続き通訳として同行できることが前提でした。飼い始めた愛犬・デコピンと快適な生活を過ごせる保証も求めたと聞いています。大谷選手にとって、奥州の実家の愛犬・エースと過ごした野球少年時代と同じように『野球を楽しめる』環境を整えることが最大の条件だったといいます」(在米スポーツライター)

 

かつて大谷はプロでも二刀流を続けた真意をこう語っている。

 

《全部できるようになったらおもしろいなという、その感じがいいんです。子どもの頃と一緒なんですよ》(『Number』’20年3月26日発売号)

 

彼の“子ども心”をスポーツライターの友成那智さんも感じていた。

 

「大谷選手の心は野球少年のままだから、日本の小学生に6万個のグローブを贈ることを思いついたのでしょう。新しいグローブを手にした少年時代の喜びを子どもたちに届けたい一心だったのでは」

 

前出の在米スポーツライターも言う。

 

「今回の契約には慈善団体に1%弱を寄付するという条項もあったようです。“どんな子どもたちにも平等に機会を与えたい”という彼の信念の表れといえます」

 

大谷の“野球少年魂”は日常のルーティンにもーー。

 

「大谷選手はいまだにベッドの横にバットとボールを置いて寝て、何かひらめくと鏡に向かってすぐに試すそうです」(前出・友成さん)

 

世界最高峰を目指す新たな“遠足”が始まった!

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