1月29日、プロ野球の東京ヤクルトスワローズ球団公式マスコット・つば九郎が契約更改を行い、「年俸6万円プラスヤクルト、ジョア飲み放題」の条件で合意した。昨年12月に行われた前回の交渉では保留し、「いいひょうかではありませんでした。えつねんです」と宣言していたが、この日は交渉が長期化したことについて「つばくろうがきゅうだんにわがままをいったとか、もめたりとか、まったくない」と語った。
会見の冒頭では《まさか、ささきろうきくんより、けいやくこうかいがあとになり、しょうじき~》と書いたフリップを出すと、《「まさに、おおとり」。おいしいとおもっています》と続けて、1月26日に球団と契約合意していた千葉ロッテマリーンズの佐々木郎希投手をいじり、会場を沸かせた。
また、「きょねんより あがったぶんのねんぽうは いつかいんたいしたときに もらうことにします」と、ロサンゼルスドジャースの大谷翔平投手の「年俸後払い」を引き合いに出し笑わせる一コマも。
つば九郎の最初の契約更改は09年オフ。“つばくろう”をもじった「年俸2896円、ヤクルト飲み放題」で合意している。年俸はほぼ右肩上がりで上昇しており、この14年間でじつに約20倍になっている。2012年には「FA宣言」をして球界を騒然させたこともあった(最終的には残留)。
つば九郎は球界屈指の人気を誇るマスコットで、23年はグッズ売り上げでチームの看板選手である村上宗隆内野手を上回り、トップに君臨している。今年はデビュー30周年を迎える節目の年に当たるが、奇抜なパフォーマンスでプロ野球界を盛り上げてくれそうだ。
【つば九郎の契約更改の推移】
09年オフ=年俸2896円、ヤクルト飲み放題
10年オフ=年俸8960円、ヤクルト飲み放題
11年オフ=年俸1万円、ヤクルト、タフマン飲み放題
12年オフ=年俸1万円、ヤクルト、タフマン飲み放題
13年オフ=年俸1万2000円、ヤクルト、タフマン、蕃爽麗茶飲み放題
14年オフ=年俸9000円、ヤクルト、タフマンドライ飲み放題
15年オフ=年俸2万2000円、ヤクルト飲み放題
16年オフ=年俸2万2000円、ヤクルト飲み放題
17年オフ=年俸2万2000円
18年オフ=年俸2万5千円、ヤクルト飲み放題
19年オフ=年俸3万円、ヤクルト飲み放題
20年オフ=年俸2万8000円、ヤクルト飲み放題
21年オフ=年俸5万円、ヤクルト飲み放題
22年オフ=年俸5万円、ヤクルト飲み放題
23年オフ=年俸6万円、ヤクルト、ジョア飲み放題