2月23日の64歳のお誕生日に先立ち、天皇陛下は記者会見に臨まれていた。“雅子さまに贈られたい言葉があればお教えください”という質問に対して陛下は、
「雅子は、娘の愛子の成長を見守りつつ、私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手になってくれています。本当によくやってくれていると思い、助けられることも多いです」
と述べられている。喜びや悲しみも分かち合いながら歩まれたこれまでの日々。雅子さまのサポートへの万感の思いが、お言葉に表れていた。しかし最近、雅子さまも懸念を深められるニュースが世界を駆け巡っていた。
「前立腺肥大症の治療を受けていた英国のチャールズ国王が、2月5日にがんが見つかったことを公表したのです」(皇室担当記者)
具体的な病状については、“前立腺がんではない”という事実などが公表されたのみ。だが、これまで英王室が王族の健康状態を明らかにすることは異例で、国王の意向があったという。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、こう解説する。
「前立腺肥大症やがんを公表した理由は、“国民に検査の受診を促したい”というチャールズ国王の意向があったと報じられていて、一連の対応は国民からも評価されています。 ただこれまでに公務を取りやめ、週に1度行われていたスナク首相との謁見も、21日に対面するまで電話に変更しており、いまも英国民は心配して見守っています」
英国留学中の陛下を家族のようにもてなした国王の病状には、両陛下もご心配を募らせている。
「両陛下は、国王ががんを公表した直後に駐日英国大使を通じて、お見舞いのお気持ちを伝達されています。11歳年上の国王を、陛下は“兄のような存在”と慕われ、交流を深められてきました。それだけに、両陛下は非常に心配されたご様子だったと聞いています」(宮内庁関係者)
英国王のがん公表による衝撃に、とりわけ雅子さまもご決意を新たにされているようだと、前出の皇室担当記者は語る。
「天皇陛下も、2022年に前立腺の検査数値に懸念される傾向が見られ、組織検査を受けています。このときには問題は見つからず、いまも経過観察を続けていると聞いております。 ただ、かつて上皇さまも前立腺がんの手術を受けられたこともあり、雅子さまも“より注意して陛下をお守りしなければ……”とお考えになっているようです」