有名人による4月1日のエイプリルフールの“嘘”がネットで注目を集めるなか、人気VTuber事務所「ホロライブ」に所属するVTuber2人のXでの投稿が物議を醸している。
投稿を行ったのは、風真いろはとラプラス・ダークネス。風間は87万人、ラプラスは112万人のフォロワーを持つ超人気VTuberだ。
2人は4月1日未明に《ご報告》と題し、それぞれ《この度、同じくホロライブ6期生の風真いろは(ラプラス・ダークネス)と入籍いたしました。未熟な2人ですが今後ともよろしくお願いいたします》と綴った。あわせて、ウェディングドレス風の白いドレスを着た2人のイラストも添えられていた。
この2人は互いの配信に頻繁に登場しており、ファンからは“仲良し”としてお馴染みの存在。「いろはス」の愛称でも親しまれており、注目度が高い2人だ。
実は、ラプラスは3月26日に投稿した動画内で今回の投稿への“匂わせ”とも取れるような発言をしている。動画内でリスナーからの「結婚します?」というコメントに対し「結婚します・彼女/彼氏出来ましたエイプリルフールツイート、くそしょうもないわ」と返答し、発言していた。
インプレッション数を合計すると、450万(4月1日22時時点)を超えるとてつもない反響を呼んでいる今回の2人の投稿。返信欄には、ファンを中心に《おめでとう》《おめでとうございます! 末永くお幸せに!》といった祝福の声が並んだ。
いっぽうで、次のような批判的な意見も少なくない。
《いろはスは好きだけど、エイプリルフールの結婚ネタに関してはちょっとどうかなぁと言う印象です。認識が甘い。というかホロライブの運営側にその辺止められる人いねえのかな》
《日本では結婚したくてもできない同性カップルが沢山いて、今も法制化のために動いてる方々が現実に沢山います ただファンが「尊い」と盛り上がるためだけに利用するのはやめましょう》
《同性婚をエイプリルフールのネタに使うなって何年も前から言われて炎上してるのになんでしちゃうの~!?ホロ炎上するってわかっててやってるのかわかんない所がこわいよもう》
《これ、やってる当人たちは面白いエイプリルフールの「ネタ」だと思ってやってるんだろうけど実際に同性婚したくて裁判までしてる人たちからしたらネタ扱いするのは失礼だし傷つくと思うのよね なので今後ずっと同性婚したていでこのネタを突き通すんでない限りやるべきでないとおもう》
《エイプリルフールは「絶対にありえないこと」だからこそネタや冗談としての「笑って許せる嘘」として成立して楽しめるものなので、同性婚や同性カップルの成立をエイプリルフールでやるということは現実にそれができなくて不利益を被っている人間がいることをまるで無視した醜悪な振る舞い 反吐が出る》
というのも、これまでエイプリルフールに“結婚”を宣言して批判を浴びた有名人の事例は数々あった。
「性的マイノリティではない人が同性愛者やバイセクシュアルとして振る舞い、注目を集めようとする方法は“クィアベイディング”と呼ばれ、当事者を傷つける行為とされています。’22年に当時乃木坂46のメンバーだった秋元真夏さん(30)が、エイプリルフールにメンバーとの結婚式風の写真を投稿し、批判が殺到。
昨年は声優の高野麻里佳(30)が、“エイプリルフールの嘘”として仲の良い女性声優との交際を発表し批判が相次ぐことに。毎年のように同性愛や同性婚をエイプリルフールのネタとして利用することが問題となっているにも関わらず、投稿をするのはあまりにも迂闊ではないでしょうか」(Webメディアライター)