5月24日から、フジテレビの「ハッピーアワー」枠で再放送されている人気ドラマシリーズ『古畑任三郎』。’94年の放送開始から30周年を迎えたいまも根強い人気を誇っており、再放送によって新たなファンも獲得しつつある。
田村正和さん(享年77)演じる刑事・古畑任三郎が殺人事件をずば抜けた推理力で解決し、西村まさ彦(63)演じる“相棒”の部下・今泉慎太郎とのコミカルな掛け合いは見どころの1つ。ドラマのはじめに犯行の様子が描かれるのも特徴だが、犯人を演じる豪華キャストも視聴者の楽しみとなっていた。
再放送では第1シリーズから第3シリーズに加え、スペシャルドラマシリーズを一挙公開。中森明菜(58)や明石家さんま(68)、木村拓哉(51)ら錚々たるスターが犯人を演じた貴重な回に、SNSでは歓喜の声が広がっている。
だが再放送が好評ないっぽうで、物議を醸していることが――。注目を集めているのは、18日に放送された第3シーズンの第11話「最後の事件・後編」。
江口洋介(56)が犯人を演じた回で、ドラマ冒頭ではスポットライトを浴びた古畑が1人で語るシーンが。その背景には歴代の犯人の写真がタイル状に並べられていたが、画面に向かって右上の一列に並んだ5枚のパネルが“黒塗り”されていたのだ。ただ、第2シーズン第4話に単独で出演した木村のパネルは黒塗りにされていなかった。
さかのぼること’99年1月3日放送の『古畑任三郎 VS SMAP』では、国民的アイドルグループ・SMAPのメンバー全員が犯人役として登場。だが今回の一挙放送では再放送されておらず、木村の写真は黒塗りされていなかったことから「SMAPの顔写真だけが“黒塗り”されている」と受け止めた人もいたようだ。なかにショックを受けたファンもいたようで、Xでは批判的な声が上がっている。
《これはありえないわ》
《右上にSMAPいるのに黒塗りにされてるってことか ひどいな フジテレビ》
《胸が痛くて泣いた… 何故わざわざSMAP黒塗りして再放送なの… 黒塗りされるような悪いことSMAPやりましたか 好きな人が黒塗り消されるて辛い》
《SMAPって国民的アイドルですよね、何か悪い事しましたっけ? ひどすぎます》
こうした演出について、テレビ局関係者はこう語る。
「今回、期待が高まっていたSMAPの出演回は再放送されませんでしたが、木村さんが出演した’96年6月放送の『赤か、青か』は放映されました。ただ、木村さんの顔写真は他の俳優と同じようにパネルに表示されていたので、権利上の関係からSMAPの写真が使用できなかった可能性も十分にあり得るでしょう」
人気バラエティ番組『SMAP×SMAP』など、数々の番組でフジテレビに貢献してきたSMAP。それゆえ“黒塗り”には、ファンも敏感になってしまったようだ。