7月7日に投開票が行われた東京都知事選で2位の得票数を獲得した石丸伸二氏(41)。8日には“石丸旋風”をさらに後押しする発表が。
同氏をモデルにした劇映画『掟』が8月30日から全国で順次公開されることが明らかにされたのだ。披露された映画のポスタービジュアルには、本作は石丸伸二をモデルにした「政治エンタメ映画」であると謳っている。
「『掟』で描かれる市長と議会の対立は、主に石丸氏が前市長を務めた安芸高田市での言動がモデルになっているといいます。YouTubeに公開された予告編では、石丸氏がモデルの主人公・高村が市議会で居眠りをする議員に対して石丸氏さながらに『恥を知れ!』と叫ぶシーンも確認できます」(映画関係者)
公開された情報によると、本作の原案は、今年2月に劇団TRASHMASTERSが上演した同タイトルの舞台。北野武監督作品などの製作で知られる有名映画プロデューサー・奥山和由氏がこの脚本に目をつけたことから映画化の企画が開始された。舞台版でも作・演出を行った中津留章仁が監督を務めている。本作の製作は、企画立案から公開までおよそ半年という驚異的なスピードで進められたという。
都知事選直後の告知もあいまって、公開前から大きな話題を集めている本作。しかし、その裏で“まさかの人物”が石丸氏に苦言を呈している。それが、本作で舞台版に引き続いて石丸役を演じる主演俳優の森下庸之だ。
都知事選後の各選挙特番で、質問を鼻で笑ったり、聞かれた内容に答える前に逆質問するなどし、メディア対応が“高圧的”と批判を浴びている石丸氏。そんな同氏に森下は思うところがあるのか、彼が運営するブログ「森下庸之のちょいちょい凡庸な日々」で、舞台版の千秋楽を終えた2月26日にその思いを綴っていた。
冒頭で、観客やスタッフへの感謝を記した上で、《今回、私は新人市長の高村を演じました主役として書かれているためお客様からは「あんな市長なら応援したい」という声が多く寄せられましたが実は少し複雑な気持ちでいます》と綴った森下。そして、こう続けた。
《役を演じる際はその人物を誰よりも愛します しかし演者としての自分から離れ 客観的にみてみると 彼のやって来たことが市民にとって 市にとって果たして最善なのだろうかと疑問が多い なんなら市長に反対する議員の言い分に理があると思うところもちらほら》
その上で、森下は《これ実際の世界でもあるあるなのですが今回の作品で描かれるようなカリスマに引っ張られすぎるのは危ないと個人的には思っています》とも綴っていた。
石丸氏をモチーフにした人物を演じていながらも、同氏への違和感を率直に明かしていた森下。果たして、今回の映画はどのような思いで演じていたのだろうか。