「堀ちえみちゃんが15歳。松本伊代ちゃんが16歳でとにかくみんな若かったんです。一応19歳もティーンエイジャーですけど一人だけお姉さん(笑)。楽屋ではみんな学校の話題で盛り上がったりしているからなかなか話も合わなくて。“仲いいな~”と思いながら横目で見ていました(笑)」
そう当時を懐かしむのは女優の白石まるみ(61)。中森明菜(58)とは“花の82年組”として同期デビュー。すでに女優としてドラマ出演を果たしていた白石は歌手デビューが19歳だったこともあり、82年組の中でも“お姉さん”的立ち位置だった。
歌手活動を20歳で終了すると、ドラマ『スチュワーデス物語』などに出演し女優として活躍。1992年にはNHK教育テレビジョン(現NHK Eテレ)のキャラクター“ニャンちゅう”の初代パートナーに就任し“まるみおねえさん”として人気を博した。そんな中でドラマ共演をきっかけに82年組との仲を深めていった。
「公開収録番組で初めて明菜ちゃんと一緒になったとき、明菜ちゃんが“私、まだ衣装を作ってもらってなくて今日は自前なの”と話していたのを覚えています。当時、私は19歳。明菜ちゃんは16歳でしたが、自分の意見をきちんと言う“大人びた子”だと感じました。
ちえみちゃんとは『スチュワーデス物語』で仲良くなり、伊代ちゃんともドラマ共演がきっかけで仲良くなるとお互いの家で遊んだりしました。ちえみちゃんとは子供ができてからも一緒にディズニーランドやファミリーコンサートへ行き、この前も一緒にご飯を食べました」
そして昨年には“80年代アイドル合唱団“として番組企画の合唱コンクールに参加。当時の”最強アイドル”たちが集結し一致団結して歌声を響かせた。
「同期の早見優ちゃんや、つちやかおりちゃん、岩崎良美さんや浅香唯さんなど80年代のいろんな方々が集り、本当にみんな当時と変わらずで楽しかったですね。”80年代アイドル合唱チーム“というLINEグループを作って合唱コンクールに向けてみんなで励まし合っていました。収録後には同期の渡辺めぐみちゃんのお店で打ち上げも行われ、40年以上ぶりにみんなと話して当時のことをたくさん思い出しました」
現在は女優業の傍ら、様々な“芸能人初”という資格を取得している。そして全国に370人の弟子を抱える“先生”でもある。
「15年ほど前に国際認定資格のインド式ヘッドマッサージの資格を取り、そこから“芸能人初”という資格にこだわっていて(笑)。次に『個性心理学』という資格を取得しました。個性心理学は動物占いで一世を風靡しましたが、実は人間関係をよくしたり、会社の売り上げをあげたりと、なんにでも使えるコミュニケーションツールの心理学です。今は個性心理学の講師として全国で講演活動を行い、講師を育てています。全国に教え子が370人以上いて、今年中に400人くらいにしてみんなで社会貢献出来たらいいなと思っています。
これまで取得した資格は10~15個くらいですね。ほかの芸能人が持っている資格はカウントしていません(笑)
あと、バトミントン指導員の資格もあるので定期的にバトミントン教室の初心者クラスを教えています。こちらでも“先生”と呼ばれているので、私はいつから“女優ではなく先生になったんだろう?”と思うこともあります(笑)」
7月末まで『松平健芸能生活50周年記念公演』に出演する。
「6月から舞台稽古が忙しくて、しばらく資格の勉強はできていません。『マツケンサンバ』の踊りを一生懸命覚えています(笑)」
客席からは“先生”と慕う教え子たちからの声援が聞こえてきそうだ。