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夏らしい日差しが降り注ぐ7月21日の午後、日曜日の学習院大学のキャンパス内にある学習院創立百周年記念会館正堂を、愛子さまが訪問されていた。休日にもかかわらず、おしのびで母校に足を運ばれたのは、ご友人とともに学習院OB管弦楽団の演奏会を鑑賞されるためだった。

 

「楽団は、学習院輔仁会音楽部のOB・OGなどで構成されています。この日の演目は、ワーグナー、ハチャトゥリアンの楽曲のほか、チャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』で、愛子さまは2時間ほど演奏を楽しまれていました。

 

愛子さまは学習院初等科4年生で管弦楽部に入られて以来、チェロを愛好されています。ビオラを演奏され、同楽団に所属されていた陛下とも、このホールで幾度か共演されたことがあり、当時の思い出もよぎられたのではないでしょうか。演奏会では終始楽しげなご様子であったと聞いています」(皇室担当記者)

 

音楽は日本赤十字社での仕事とご公務を両立される愛子さまにとっても癒しであり、天皇ご一家の生活を彩ってきた。しかしご即位後の天皇陛下は、公の場でのビオラの演奏を控えられてきた。その背景には、陛下の比類ない“自制”があると、宮内庁関係者は語る。

 

「陛下は、天皇としての膨大なご公務を第一とし、これまで楽しみとされてきた登山やビオラ演奏を“封印”されているようにお見受けしています。練習のお時間もご即位前ほど取れないこともあってか、先月英国ご訪問時に王立音楽大学を視察された際にも演奏を勧められていましたが、陛下は固辞されているのです。

 

このようなご覚悟から、学習院OB管弦楽団の活動にも、ご即位後は一定の距離を置かれるようになったのではないでしょうか」

 

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