10月11日から2日間の日程で、初めての単独地方ご公務として佐賀県を訪問された愛子さま。12日は午前に国民スポーツ大会の柔道競技を観戦され、午後は赤十字血液センターや伝統工芸の和紙を制作する工房「名尾手すき和紙」を視察された。
愛子さまは午後3時すぎに「名尾手すき和紙」を訪問され、工房内で和紙の原料や作り方などの説明を受けられた。その後、腕にアームカバーをつけられ、桁(けた)と呼ばれる道具で紙すきをご体験。300年の伝統を持つ同工房は’21年の豪雨で被災しており、愛子さまが「いろいろ大変で……」と気遣われる場面もあった。
テレビ各局も愛子さまのご様子を伝えていたが、視聴者の間では日本テレビ(以下、日テレ)の“テロップ”が波紋を呼んでいた。
問題視されているのは、愛子さまが和紙作りを体験されるご様子を伝えた映像だ。
「同局の『日テレNEWS NNN』では、和紙作りを体験される愛子さまを映した映像が紹介されましたが、『やばい やばい』とまるで愛子さまが述べられたかのようなテロップが表示されたのです。愛子さまは桁の木枠を慎重に揺らしながら、『難しいです』『上の部分が薄くなっていますよね?』などと職人と会話をされながら、真剣な眼差しで取り組まれていました。
ですが、皇族であり言葉を大切にされている愛子さまが、公の場で『やばい』と発言されることはまず考えられません。局内でもミスに気付いたのか、現在公開されているニュース動画では誤ったテロップは削除されています。
11日にはフジテレビでも、愛子さまが佐賀城を訪問されたことを伝えるニュース映像で、本来、『愛子さまが視察されている』と表示すべきところを、『愛子さまが刺殺されている』と字幕を出してしまい、批判が集まったばかりです。生放送に対応するリアルタイム字幕を使用していた可能性もありますが、あってはならない打ち間違いです」(皇室担当記者)
日テレのミスに気付いた視聴者もいたようで、Xでは「やばい やばい」とテロップが出た映像を切り取った画像が拡散。《やばいやばい とは聞こえませんでした》《この字幕はかなり違和感がありましたよね…》《これは酷い》と、指摘する声が相次いでいた。
本誌が15日に事実関係や対応について日テレを取材すると、同日午後6時ごろに同局の広報部から次の回答が――。
「編集機器を通じて確認できた音声について、テロップを入れ放送しました。放送後、担当者らの間で話し合い、通常のテレビの音声では、よく聞き取れないことから、テロップをはずすことにしたものです」
愛子さまのご公務に水を差さないよう、テレビ局にも細心の注意を払うことが求められている。