12月4日、人気シリーズ『踊る大捜査線』の最新映画『踊る大捜査線 N.E.W.』が’26年にスクリーンで“復活”することが発表された。織田裕二も青島俊作役で主演として帰還する。 1997年にフジテレビ系連続ドラマとしてスタートした“踊るシリーズ”。これまでにスピンオフを含む9タイトルの映画が製作され、今なお大人気を誇る“刑事モノ”に成長した。
2024年は、『踊る』シリーズ以外にも、『あぶない刑事』シリーズの最新映画『帰ってきた あぶない刑事』が公開されるなど、一世を風靡した刑事ドラマが世間を賑わせた。日本のテレビドラマでも屈指の人気ジャンルであり、数々の名作を生み出してきた刑事ドラマ。そこで本誌は、「復活してほしい刑事ドラマ」についてアンケートを実施、その理由を調査した。
第3位は’10年に放送された『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(TBS系)。警視庁公安部の「未詳事件特別対策係(ミショウ)」に配属された“IQ201”の高知能を持つ当麻紗綾と、特殊部隊出身の瀬文焚流の2人の捜査官が、特殊能力「SPEC」を使った犯罪を解決する刑事ドラマだ。W主演を務めた戸田恵梨香(36)と加瀬亮(50)の代表作としても知名度が高い。
中谷美紀主演の人気ドラマ『ケイゾク』(同局系)と同じ世界線の話で、刑事ドラマ×SFという新鮮な組み合わせはたちまち話題に。連ドラ終了後もスペシャルドラマや映画が作られるなど、TBSを代表する刑事ドラマシリーズとなった。
復活を求める理由として、
《普通の刑事ドラマじゃなく、SFみたいな感じがあって、おもしろかったです》(50代女性)
《スタンダードな刑事ものとは一線を画す内容》(60代男性)
《なんだか不思議な世界観でしたがハマっていました》(40代女性)
斬新な設定と謎が謎を呼ぶストーリー展開をあげる人が多かった。
第2位は’72~’86年にかけて放送された『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)。石原裕次郎さん(享年52)が演じた警視庁七曲署の“ボス”藤堂係長を中心に、個性豊かな刑事たちが躍動する、昭和を代表する刑事ドラマだ。それぞれの登場人物にニックネームが付けられることでおなじみで、“ジーパン”“マカロニ”“テキサス”など数々の名物キャラクターが生まれた。
初回放送から50年以上が経過した現在でも、松田優作さん(享年40)が演じたジーパン、萩原健一さん(享年68)が演じたマカロニといった刑事の“殉職”シーンは、ドラマ史における屈指の名場面として語り継がれている。合計718話に上ったエピソードは、多くの視聴者を魅了した。
《小学生の時初めて見た刑事ドラマで毎週楽しみに必ず見ていたしどんなあだ名がつくか楽しみだから》(40代女性)
《我々世代では知らない人がいないぐらい人気があったから》(60代男性)
《ずっと見ていたから令和版が見てみたい》(50代女性)
そんな2作をおさえて、見事1位に輝いたのは、田村正和さん(享年77)が主演を務めた『古畑任三郎』(フジテレビ系)だ。田村さん演じる刑事・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人と対峙する人気シリーズ。独特な雰囲気をまとった古畑が、卓越した推理力と話術で犯人を追い詰めていくその様は、多くの視聴者を魅了した。
演出家の三谷幸喜(63)が脚本を手がけた各エピソードには、“犯人”として中森明菜(59)、明石家さんま(69)、藤原竜也(42)など豪華タレントが出演していたことでもおなじみ。’06年4月に放送された第41回「フェアな殺人者」では、当時現役のメジャーリーガーだったイチローが本人役として出演し、話題を呼んだ。
’94~’08年にかけて放送された『古畑任三郎』シリーズ。レギュラーシーズン、スペシャル版のエピソードは合計43話と決して多くはないが、いまでも多くの作品のファンが存在する。今年5月からは放送30周年を記念して、フジテレビでの一挙再放送が行われ、新たなファンを獲得するなど、改めてその人気ぶりが証明された。
田村さん演じる古畑のイメージがあまりにも強い同作。田村さんあっての古畑であることは疑いようがないが、今をときめく数々の名俳優での“古畑”を見てみたいという人も多いようだ。
《田村さんに代わる人は居ないと思っていたが、今も個性的な俳優さんが多数おられるので、また違った古畑任三郎を見てみたい》(60代女性)
《これまでにない構成で、犯人が最初にわかるのに最後まで飽きずに観られるから》(40代男性)
《脚本が面白いから 主役の古畑さんを誰がやるのかにも興味がある》(60代女性)
《毎回ゲストが豪華だったし、古畑と今泉くんの掛け合いが面白かった》(50代女性)
待望論の絶えない“二代目古畑任三郎”だが、果たして実現する日はくるのか。