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「探偵シリーズがずっとここで上映されてきて、最後にこうしてお世話になった劇場で改めて上映されて、嬉しい思いでいっぱいです」

 

今年5月に丸の内TOEIで行われたイベントで、自身が出演する映画『探偵はBARにいる』シリーズについて思いを語った松田龍平(42)。

 

個性派俳優として活躍を続ける松田だが、彼は来年の春に“伝説のドラマ”への挑戦を控えているという。制作関係者が明かす。

 

「タイトルは未定ですが、父の松田優作さん(享年40)の代表作として知られるドラマ『探偵物語』のリメイク版ともいうべき作品への出演が決定したそうです。テレビ朝日系の『金曜ナイトドラマ』枠で、来年1月期から放送予定だと聞いています」

 

’79年から’80年にかけて放送された『探偵物語』は、優作さんが私立探偵の工藤俊作を演じ、当時、大きな人気を博したテレビドラマだ。

 

「本作品は、それまではハードボイルドな役柄が多かった優作さんが、コミカルな演技で新境地を開いた作品として知られています。劇中で“工藤ちゃん”が乗り回す愛車のイタリア製バイク『ベスパ』も人気でした。当時使用されていた実物もまだ現存しているそうで、ひょっとすると松田さんがベスパに跨るシーンもあるかもしれませんね」(前出・制作関係者)

 

’83年に優作さんの長男として生まれた松田だが、6歳のときに父が他界している。松田の知人が明かす。

 

「龍平さんは、父親の優作さんに関してはぼんやりと覚えている程度だといいます。

 

ですが、それだけに強烈な記憶は胸に刻まれているようで『(父親は)超怖い人だった。厳しいなんてモンじゃなく、自転車ごと投げられたこともある(笑)』、などと語っています」

 

松田は15歳の時に映画『御法度』(’99年)でデビュー。“松田優作の息子”と言われ続けていたためか、インタビューでも若い頃は父に対する葛藤は少なくなかったと語っている。

 

《(父親とは)違う方向に行こうみたいなことを考えてやってきたんで、親父みたいにちゃんと格好良く生きることの難しさも感じるし、きっと苦しいところで、保っていたんだなと》(『GQ』’16年11月号)

 

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