中村玉緒(写真:本誌写真部) 画像を見る

「今年3月に老人ホームから緊急搬送された玉緒さんですが、何とか体調を持ち直したそうです。ただ、以前から人の判別がつかないような認知機能低下の症状があったのですが、それがさらに悪化してしまったと聞いています」

 

こう話すのは、女優でタレントの中村玉緒(86)の知人だ。

 

現在、都内の老人ホームで生活している玉緒だが、施設での日々が始まってから2年半以上が経過している。

 

本誌が、玉緒が老人ホームに入居していたことを報じたのは、’23年8月のことだった。

 

「玉緒さんは’23年2月、あるイベントのゲスト出演のために訪れた名古屋のホテルで体調を崩し、病院に救急搬送されていたのです。その後、彼女はそのイベントを協賛していた会社の系列施設に入居しました。

 

玉緒さんが居住しているホームは都内北部の閑静な場所にあります。入居当初は施設での生活に戸惑っていたようですが、その後は次第に環境に慣れ、同年12月にはホームでクリスマスイベントを行うなど元気な様子を見せていたようですね」(前出・玉緒の知人)

 

しかし、今年3月に玉緒がホームで突然体調を崩し、再び病院に緊急搬送される事態に。一時は深刻な状況だったようだ。

 

玉緒には、’19年に亡くなった長男の鴈龍さん(享年55)のほかに長女がいるが、近年、長女とは疎遠な状態が続いているという。

 

「かつては玉緒さんのマネージャーを務め、同じマンションで生活を共にするほど仲がよかった母娘でしたが、鴈龍さんが亡くなってから、2人は離れて暮らすようになったのです。

 

現在、玉緒さんは体調こそ回復したものの、その顔からは昔のような快活な表情が消え、物や人の名前がなかなか出てこないという症状が続いていると聞いています」(前出・玉緒の知人)

 

そんななか、最近、玉緒にとって思いがけない人物がホームを訪れたという。前出の知人が明かす。

 

「今年の夏ごろに松平健さん(71)が、多忙のなかスケジュールの合間を縫って、玉緒さんのお見舞いに訪れたそうなのです。事前にアポイントのないサプライズ訪問だったそうで、突然のことに玉緒さんも感激していたようです」

 

松平といえば、玉緒の夫である昭和のスター俳優・勝新太郎さん(享年65)の“一番弟子”として知られている。松平は勝さんの付き人を務めながら、’74年に「勝プロダクション」に入所。’75年に勝さんが主演・監督を務めたテレビシリーズ『座頭市物語』(フジテレビ系)に出演し、人気俳優としての道を進んだ。

 

「松平さんは、自身がスターになってからも勝さんとの師弟関係を大切にし、妻の玉緒さんとも親交を続けてきました。

 

勝プロが借金で厳しいときも看板俳優として活躍し、松平さん本人としては苦境にある事務所に残りたかったようです。しかし勝さんは玉緒さんに『(松平くんを)もう、ひとりにしてやりなさい』と語り、まな弟子に独立を促したのです。仕事が少なかった鴈龍さんを自分の舞台にキャスティングするなど、手助けをしたのも松平さんでした。

 

そのため、勝さんと鴈龍さんが亡くなって以後、玉緒さんが最も信頼を寄せていたのが松平さんだったのです」(芸能プロ関係者)

 

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