「天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻、それに愛子さまと佳子さま(の3組)が、それぞれテーブルを順番に回られていました。私は愛子さまから、『モンゴルがご専門ですよね』と、お声がけいただいたのです」
そう語るのは、国立民族学博物館名誉教授の小長谷有紀さん。
小長谷さんは、モンゴルの遊牧文化を現地調査し、文化人類学の発展に貢献したことから文化功労者に選ばれた。そして11月4日に皇居・宮殿で催されたお茶会にも招待されたのだ。
その1週間前の10月28日には、赤坂御苑で天皇皇后両陛下ご主催の秋の園遊会も開催されており、愛子さまにとっても“おもてなしの秋”となった。特に園遊会では、愛子さまの人気ぶりが際立っていたという。
皇室担当記者はこう話す。
「もちろん招待者たちが、もっともお会いしたいのは主催者である天皇陛下と雅子さまです。しかし愛子さまの人気も両陛下に迫るほどの勢いがあります。
園遊会では懇談のポイントがいくつかありますが、会の後半はご移動にも、かなり時間がかかるほどでした。愛子さまが数歩歩くと、すぐに別の招待者たちに囲まれてしまい……、といった状態が繰り返され、なかなかお進みになることができなかったのです。宮内庁職員もそんなご様子に、『(愛子さまが)つかまってしまっている』と、苦笑していたほどです」
今回の園遊会で、もっとも注目を集めたシーンの1つが、愛子さまの“手話初披露”だった。
「全日本ろうあ連盟元理事長の石野富志三郎さんと懇談した際に、手話で『こんにちは』と、挨拶されたのです。
石野さんによれば、愛子さまは『聞こえない方とお話ししたのは、実は初めてなんです』と、おっしゃっていたそうです。
愛子さまの、率直なお言葉に石野さんも感動したのでしょう。『ありがとう』という意味の手話を愛子さまにレクチャーしていました。それに対して愛子さまは『これからも手話を覚えていきたいです』とお伝えになったのです」(前出・皇室担当記者)
率直なお話しぶりと気品が、多くの招待客に愛子さまとの懇談を熱望させた理由なのだろう。
