(写真:「RiCarna Clinic」の公式サイトより) 画像を見る

《天野先生が銀座で美容クリニックをやるとは思わなかった》
《天野先生も、自由診療か…》
《今日の衝撃ニュースは『上皇陛下の心臓手術した天野先生、自由診療へ』だよ》

 

10月下旬、Xではあるニュースが大きな話題を集めていた。心臓血管外科医の天野篤氏(70)が、今年1月に銀座で開院したクリニック「RiCarna Clinic」の代表理事に就任していたことが分かったのだ。

 

同氏は、‘12年に上皇さまが東京大学医学部附属病院で冠動脈バイパス手術を受けられた際、その執刀を任された人物だ。これまで執刀した手術は1万例にも上り、その成功率はなんと98%以上。業界では“ゴッドハンド”との呼び声も高く、心臓外科の分野で日本屈指の実力を誇る。

 

「天野先生は、‘02年に順天堂大学医学部心臓血管外科の教授に就任しており、‘16年からは順天堂大学医学部附属順天堂医院の院長を務めていました。しかし、’18年には同院の院長を退任し、’21年には主任教授からも退いています。

 

そんな天野先生が、これまでの経歴とは毛並みの異なる自由診療クリニックの代表理事に就任していたのですから、業界内では驚きの声が上がっていましたね」(医療関係者)

 

天野氏が理事を務める銀座のクリニックの公式サイトによると、同クリニックは「再生医療×足病治療×美容医療」で“真のアンチエイジング”を実現すると謳っている。なかでも再生医療技術は、順天堂大学で研究・開発され、すでに特許も取得している唯一無二の独自技術だという。

 

院長と最高医療技術責任者は、ともに順天堂大学で教員を務める若手医師だ。同サイトには、代表理事として天野氏の姿も顔写真付きで掲載されている。

 

「同クリニックは保険医療も実施していますが、メインとなっているのは再生医療や美容医療をはじめとする自由診療のようです。会員制も設けているようで、その価格帯も話題を集めています。

 

会員制には、完全貸し切り利用ができる“ダイヤモンド会員”、ラウンジを利用できる“プラチナ会員”などの区分があるようです。なかでもプラチナ会員は入会金が250万円、年会費が50万円とのこと。入会金制度のある美容クリニックというのはあまり耳にしたことがありません」(前出・医療関係者)

 

“ゴッドハンド”の突然の転業に、一部報道では“「上皇の執刀医」が美容外科に転身”とも報じられていたが…。本誌が天野氏に取材すると、以下のような回答が得られた。

 

「私は、再生医療・美容医療の分野に再就職したわけではありません。心臓外科医としての仕事が、いまも医師活動の中心です。『RiCarna Clinic』は再生医療・美容医療・一般診療を行うクリニックです。

 

なかでも再生医療分野では、いまエビデンスの乏しい施術による医療事故が問題になっています。その中で、基礎研究から臨床研究まで正しいプロセスを踏んできた細胞治療技術を提供する場が必要だとの考えからこのクリニックは設立されました。

 

再生医療の技術は、順天堂大学大学院医学研究科再生医学主任教授である田中里佳教授が代表を務める会社が開発したものを中心にしています。患者様一人ひとりに合わせた医療を行うためには、臨床現場の判断の自由度と専門医の裁量を尊重する体制が欠かせません。そのため、企業活動と医療提供が混ざらないよう、クリニックは会社とは独立した法人として設立しました。私はその運営を支える立場として、代表理事を務めています」

 

さらに、診療体制や費用設定についてもこう説明する。

 

「患者様に十分な時間と空間を確保し、確実な医療を提供するため、会員制を採用しています。そのため、診療は1日に1〜2症例が限度です。また、細胞治療では外部機関に培養を依頼するため一定のコストが発生します。突然のキャンセルなどのリスクに備える意味でも、会員制と会費制度を導入することをメンバーで決めました。

 

私は現在も特任教授として順天堂医院での勤務を続けていますし、クリニックでは患者様からの希望があったときのみ診療しています。報酬についても必要な交通費と診療ごとの手当のみ支給される契約です」

 

心臓外科の“神の手”が関わる世界で唯一の再生医療が受けられるクリニック――。70代を超え、活動の場はさらに広がっていくようだ。

画像ページ >【写真あり】手術後に上皇さまと挨拶を交わす天野氏(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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