《#M1グランプリ ご覧いただきありがとうございました!我々の漫才で少しでも笑顔になっていただけたなら幸いです。たくさんの応援にも感謝です!本当に力になりました!》
12月22日、Xにこう綴ったのはお笑いコンビ「ヤーレンズ」の出井隼之介(38)だ。前日に開催された『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の決勝戦でトップバッターを務めたヤーレンズ。843点を叩き出し、審査員から「完璧なトップバッター」と絶賛される場面もあったが、惜しくも5位という結果に。しかし出井はすでに前を向いているようで、《そして、ヤーレンズのM-1ラストイヤーが始まる!》と決意を新たにしていた。
そんなヤーレンズを一際目立つ形で応援していた“企業”がある。それは、岩手県盛岡市に本社を置く「HERALBONY(ヘラルボニー)」だ。
「ヘラルボニーは主に知的障害のある作家のアートをビジネスに展開する企業です。その理念は各界で注目を集めており、ファッションブランド『ANREALAGE』の26年春夏コレクションでコラボルックが発表されたり、JALの機内ドリンク提供コップに同社と契約した作家の絵柄が使用されたりしています」(芸能関係者)
なぜヘラルボニーがヤーレンズを応援していたのかというと、じつは『M-1』で出井が着用していたネクタイが同社のものだったのだ。
同社の公式Xは『M-1』が始まると《#ヤーレンズ まさかまさかのトップバッター!!出井さんの首元に輝くネクタイはヘラルボニーのもの。3年連続3回目の決勝の舞台……大勝利を結びますように!!!》と投稿。その後、《おしゃれなネクタイだと思ったら!ヘラルボニーのネクタイだったのですね》《ヤーレンズのネクタイ、ヘラルボニーなのか!素敵すぎる》といった出井のネクタイにまつわる投稿をいくつもリポストしていた。
また、同社の共同代表である双子の松田崇弥氏と松田文登氏が共有しているXでは《ヘラルボニーが創業最初のプロダクトを「ネクタイ」にしたのは、障害のある人と社会を強く結びたかったから》と出井が着用していたネクタイへの想いを告白。続けて、《人生に関わるタイミングで出井さんの胸元に煌びやかに光る異彩を見て、笑いと涙が止まらず。945点!ヤーレンズが決勝に残れ!》とエールを送っていた。
「昨年の『M-1』決勝戦でもダイタクの2人がヘラルボニーのネクタイを着用し、漫才を披露していました。2年連続で大舞台に立つ漫才師の“勝負服”に選ばれたことに、松田さん兄弟も感慨深い様子で、Xに《出井さんの胸元で輝く異彩を見て、『これ、笑いと社会と人生、全部結んでるな…』と。ああ、ちゃんと社会とつながっている。背筋を伸ばして、また一歩進みます。ちょっと泣いています》と綴っていました。
じつは出井さんは旧コンビ名の『パープーズ』時代から社会福祉活動などに積極的なのだそうです。’13年にサザンオールスターズのファンが主催し、多くの障害者や闘病中の方が集まった『希望の襷プロジェクト』にも出演者兼ボランティアとして参加していたとか。今回の大舞台で、出井さんが“障害者と社会を強く結びたい”という理念で始まったヘラルボニーのネクタイを選んだのは、そうした想いに強く共感しているからではないでしょうか」(前出・芸能関係者)
ヤーレンズの出番終了後、ヘラルボニーのXが《圧倒的に、堂々と社会と結んでくださいました。心からありがとうございました!》と感謝の言葉を綴ったところ、出井はこの投稿を引用し、こう返信した。
《こちらこそ、素晴らしいネクタイをありがとうございました!想いはもちろん、妥協のない製品作りにも惹かれ続けています!》
ネクタイに込めた“隠された想い”を明かした出井に対し、Xでは感嘆の声があがっている。
《出井さんネクタイめちゃめちゃ似合っていたし、ヘラルボニーを選ぶというのがめちゃめちゃカッコ良いです》
《ヤーレンズの大好きポイント、こういうところも人が垣間見えて最高に好きなんだよな》
《想いを背負ってる姿もカッコイイです!》
