2025年は愛子さまのご人気ぶりが注目を集めた(写真:JMPA・2025年11月17日) 画像を見る

寒さも本格化するなか、皇居前に長い行列が……。皇居東御苑の売店で販売されている、大人気の“皇居財布”を目当てにした人々が列をなしているのだ。

 

日によっては500人ほどが開園前に並んでいるというが、そのお目当てとなる本革の長財布は2000円(税込、以下同)のものから4000円の品があり、本革の二つ折りがま口は5000円とお手頃な価格で、ゴールド、イエロー、ピンクなど7色から選ぶことができる。人気の馬蹄型の小銭入れにも7色のバリエーションがあり、各1200円となっている。

 

「昨年SNSで“知る人ぞ知る、皇居で売られている上質な牛革のお財布“という投稿が話題となってから、いまでは連日完売となるほど、爆発的な人気を博しています。菊の御紋があしらわれていることもあり、“上品”“ご利益がありそう”“結構使いやすい”といった具合に、評判となっているのです。

 

11月下旬から12月初旬は乾通りの一般開放があったために販売を一時取りやめていましたが、現在では再開されています。皇居東御苑のほかには、昭和記念公園などでも販売されています」(皇室担当記者)

 

“皇居財布”を販売しているのが公益財団法人菊葉文化協会。同協会は皇居や京都御所、桂離宮など皇室関連の施設で、参観者や入園者へ対するさまざまなサービスを提供している団体だ。担当者に反響ぶりを聞いた。

 

「東御苑の入り口となっている大手門前には、開園前から並ぶ方々が増える一方です。雨天でも500人近く並んだ日もありました。いまは購入個数を制限していますが、開園直前に並ばれた方だと財布をお買い求めになるのは難しい状況があります。

 

財布を含めて革製品は、一日500個程度入荷しています。財布を買えなかった方が、名刺入れや定期入れを買われることもあり、そちらもすぐに売り切れてしまいます。この革財布は昭和から販売しているのですが、昨春からSNSをきっかけに人気が高まり、財布を買われると東御苑を参観されずに帰ってしまう方も見受けられます」

 

連日完売ともなればうれしい悲鳴かと思いきや、実は喜べない事情があると、前出の担当者は明かす。

 

「仕入れについても工場に直接発注しておりますし、公益財団法人ですので、利益を追求しない価格設定となっています。ですので、売れれば売れるほどよいということではなく、今のブームは正直収束してもらいたいというのが本音です。そもそも、皇居をはじめ皇室の施設を参観される方々へ向けた記念品やお土産品として販売していた品々ですから、そういった方々が買えずにお帰りになるのを見ると、とても心苦しい限りです」

 

さらには、一部フリマサイトにも多数出品されているが、この現象に宮内庁関係者は苦言を呈する。

 

「なかには販売価格の10倍以上、数万円台で値付けをしている出品者もいます。こうした転売品が多数出品されているのは、明らかに本来の販売目的から離れているでしょう。連日同じ人が並び、売店で買っていくケースも確認されているとも聞きます。ブームが落ち着き、純粋にご所望している方が適正な形で買えるようになってほしいものです」

 

“皇居財布”の人気沸騰ぶりは、まだまだ波紋を広げそうだ。

画像ページ >【写真あり】皇居東御苑などの売店で販売されている小銭入れ(他12枚)

出典元:

WEB女性自身

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