「お寺に届くお中元ランキング3位、お茶、2位、海苔、1位はバウムクーヘン」「元カノは尼さん」など、お坊さんならではのネタがテッパンとなっている。「損と得より、尊と徳」と、お坊さんならではのありがたい言葉もネタに含ませている。黒の法衣に袈裟をかけて合掌する築山弘知さん(左)と、工藤弘道さん。結成10年目を迎える、お笑いコンビ「観音日和」が注目されている。
お寺の長男として誕生し、大学で僧侶の修行をした同級生2人が結成した異色のお笑いコンビだ。
築山弘知(つきやまひろとも)さん(以下、築山) 僕は、東京の青梅にある、千年以上続く金剛寺で副住職をしています。父が住職をしていて、僕は副住職です。朝起きて、障子、そして窓を開けると一面がお墓という環境で育ちました(笑)。
工藤弘道(くどうひろみち)さん(以下、工藤) 僕は、山形県の宝光院の副住職です。来年で300年を迎える寺で、叔父が住職をしています。
築山 300年。まだ、“新築”(の寺)だよね。
工藤 ちょっと、そうやって、“お寺マウント”取るのやめてくれる?
築山 僕たちは、真言宗豊山派という宗派に属するお寺の長男として生まれました。2人とも大学時代に長谷寺(奈良県桜井市)で修業しお坊さんになりました。僕は、姉、僕、弟、妹の4人兄弟の長男です。
工藤 うちは、母と、妹の3人家族で、僕は長男です。以前は僕の山形の祖父が住職をしていたのですが、でも子どものころは、お坊さんになるのは嫌だった。
築山 そうそう。僕らお寺の子は、産まれたときから、“職業選択の自由”と“信教の自由”もない(笑)
工藤 1歳では木魚を叩き、幼稚園のお遊戯会でお地蔵さん役に指名されて……。
築山 そんなお坊さんの“英才教育”を受けて。師匠から数珠、袈裟、お経の本を貰う。
工藤 お坊さんスターターパックだね(笑)
築山 お坊さんの子供が仏教系の大学の在学中に僧の資格を取って、卒業すると、全国の実家の寺へ戻っていきます。4年のときに仲間15人ほどで集まって、『もしお坊さんじゃなかったら、何になりたかったか?』を語り合ったときに、工藤が、『お笑い芸人』って言っているのを聞いて。
工藤 高校生のころから、さまぁ~ずさんのお笑いが大好きで。そしたら築山も「お笑い芸人になりたい」って。
築山 僕は通っていた中学校に、オードリーさんがきたことがあって、かっこいいなって。お笑いをやろうと決めてたんです。お互いに、「お笑いやりたい」と確認して。
