衆院内閣委員会で国旗損壊処罰法案が可決され、一礼する自民党の松野博一氏(前列左)ら各党の法案提出者=26日午後、国会内(写真:時事通信) 画像を見る

6月26日、国旗損壊罪処罰法案が衆院内閣委員会で賛成多数で可決されたことが物議を醸している。同法案を提出したのは、自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党の4党。これに加えチームみらいが賛成に回ったことで、賛成多数で可決した。

 

「この法案は『人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法』で『公然と国旗を損壊』した場合、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科すというもの。しかし刑罰にかんしては『行為の外形、周囲の状況その他の客観的な事情を総合的に勘案して行う』とされ、その曖昧性が議論を呼んでいます」(全国紙政治部記者)

 

そんななか、X上で同法案可決のニュースに反応したのが、作家の川上未映子氏(49)だった。

 

同氏は‘07年に小説『乳と卵』で芥川龍之介賞を受賞して一躍著名な作家に。以来、紫式部賞や谷崎潤一郎賞などの文学賞を受賞し、現在ではブッカー賞をはじめとする海外の文学賞にもノミネートされるなど、日本を代表する作家の一人として活躍を続けている。

 

6月27日、川上氏は国旗損壊罪の可決ニュースを引用するかたちで自身のXに以下のように綴った。

 

《国旗に特別な保護を与えてはならない。国家を神聖化しないことが民主主義の前提で、つねに批判や風刺の対象であるべきだし、そもそも愛国心を育てるために処罰を強化するという発想じたいが矛盾している。罰則で国家への敬意を求めることは愛ではなくて服従への誘導だろう》

 

川上氏のコメントについて、脳科学者の茂木健一郎氏(63)も引用ポストで《深い》と反応。ネット上ではこの見解に賛同する声が多く上がっている。

 

《愛ではなくて服従。まったくその通りだと思います》
《川上未映子さんのご意見 隅々に至るまで同意》
《ついに作家の川上未映子さんまで国旗損壊罪に反対。表現をする人がこうやって声をあげてくれると安心しますね》

 

いっぽう、このコメントとは見解を異にする意見も少なくない。

 

《国旗を損壊してはいけない、が国家を神聖化する、に変換されるの飛躍がエグいわ》
《民主主義について言わんとしていることはわからないではないが、私は国旗や国家は大切にしたいと思う》
《風刺の対象とすべき?そんな必要はない》

 

前出の全国紙政治部記者が続ける。

 

「6月26日、日本弁護士連合会の松田純一会長が『国旗損壊罪の創設は、政治的な抗議活動や表現活動に対する萎縮効果をもたらす』と同法案に反対する会長声明を発表しました。憲法19条が保障する『内心の自由』、憲法21条が保障する『表現の自由』、そして処罰内容・対象を事前に決定する『罪刑法定主義』の3つに反すると批判しています。

 

日本の作家のなかには、同法案可決について明確に反対の意思を表明している人が少なくありません。6月26日に同じく芥川賞作家の平野啓一郎さん(51)は自身のXで、日本維新の会の阿部圭史氏が同法案成立によって愛国心が『醸成されていく』とコメントしたことについて、《刑罰を科したら愛国心が醸成される、といのは、どういう人間観、世界観なのか。愚かとしか言いようがない》と投稿しています。今後、賛否が分かれる国旗損壊罪法案が国民にどのように受け要られていくのか注視していく必要があるでしょう」

画像ページ >【写真あり】国旗損壊罪を痛烈に批判した“芥川賞女性作家”(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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