結党からわずか7カ月で、「中道改革連合」は分裂する事態を迎えた。
「2026年2月の衆院選直前、衆院の立憲民主党と公明党が合流して『中道』は誕生しました。
両党で違いがあった安全保障やエネルギー政策などには目をつぶったバタバタの結党で、参院議員と地方議員はあとから合流するというロードマップが描かれました。
しかし、衆院選の結果は、公示前の172議席を大きく下回る49議席の大惨敗。旧公明系議員は28人全員が比例区で当選していることから、旧公明系議員の比重が大きくなることへの警戒感もあり、参院の立憲議員が合流に難色を示し、分裂の方向に至りました」(政治担当記者)
2月の衆院選の比例区で、中道改革連合は、自民党の約2100万票に対して約1000万票を獲得している。国会内での影響力を保つため、10月上旬に召集予定の臨時国会では、旧立憲系と旧公明系が統一会派を組むことも視野に入れている。
だが、これも視界不良である。現職の旧立憲系衆院議員21名からも新党結成の話が出ていて、中道改革連合は解体の可能性すらあるのだという。中道改革連合の小川淳也代表が個別に説得しているが、難しい状況だ。
こうしたなか、中道改革連合の誕生時に、立憲民主党の代表だった野田佳彦衆院議員の「ダンマリ」に対して不満が募っているようだ。政治ジャーナリストの青山和弘氏に、党内の様子を聞いた。
「野田前代表については、2月の衆院選で旧立憲議員の大量落選を招いたリーダーとして、落選した議員や候補者の非難の的になっています。
特に突然の中道結成で『選挙互助会』と見られ、新しいビジョンも見えないまま、無党派のみならず、従来の支持者の信頼も失ったことへの怨嗟の声が渦巻いています。
その一方で、突風のような高市人気のなかで、ほかに何ができたのか。政権が右旋回を見せるなか、中道リベラル勢力を結集するという考えそのものは理解できるという擁護論もあります」
そして、野田氏の胸中を、次のように慮る。
「今回の中道の分裂劇にはノーコメントを貫いていますが、『自分にはコメントする資格がない』という考えと同時に、忸怩たる思いを持っているのは間違いありません。
野田前代表自身も“罪の重さ”は痛感していますが、自分の議席はあの総選挙で勝ち取った貴重な一議席であり、(責任を取り)任期途中で議員辞職することは考えていないと思います。
ただ、次の総選挙に出馬するかは、選挙のタイミングやその時の政治情勢を見ながら判断することになるでしょう」
野田氏の「総括」を聞きたい立憲系議員も多いと思うが……。
画像ページ >【写真あり】2026年2月8日、衆院選で大敗し開票センターで暗い表情を見せる当時の中道改革連合共同代表の野田佳彦氏と斉藤鉄夫氏(他3枚)
