6月25日、自民党党本部で行われた新人議員研修会に出席した高市早苗首相(撮影:長谷川新) 画像を見る

石原さとみ(39)がMCを務める生活科学情報エンターテインメント番組『あしたが変わるトリセツショー』(NHK)。9月3日の放送回では大腸がん対策をテーマに便潜血検査(検便)を啓発する取り組みが紹介されたが、番組後半に登場した“意外なゲスト”に驚きが広がっている。

 

番組では沖縄・与那国町役場の協力のもと、行動科学を専門とする静岡社会健康医学大学院大学・溝田友里准教授のアイデアで、島民を検診に導く祭り形式の企画を実施。

 

祭りでは多くの島民がゲームなどを通じて検診に関心を向け、大成功のもと終了した。さらに祭りの開催と並行して、溝田氏は島民たちの自宅へ検診の案内と検便キットを発送。関心が高まったタイミングで検診を受けられる流れを作り、与那国島における検便受診率は昨年の倍にあたる51%にまで上昇する結果となった。

 

今回の企画は与那国島に限られていたが、番組では溝田氏が作成した「大腸がん検診のお知らせ」を全国の自治体を通じて検診を受けていない人に届けるプロジェクトも実施。パンフレットは大腸がんに関する知識をはじめ、検便のポイントや検診の申し込みの流れなど、すぐに行動に移せる工夫が盛り込まれていた。

 

VTRでは、溝田氏が奈良県の全市町村長や奈良県知事にプロジェクトの協力を要請する映像も流れたのだが、視聴者の注目が集まったのは直後に映し出されたシーン。なんと、高市早苗首相(65)が登場したのだった。

 

溝田氏は緊張の面持ちで高市氏のもとを訪れ、プロジェクトを説明。「1人でも多くの命が救えると信じているので、ぜひご協力いただけるとありがたいです」と頭を下げると、高市氏は笑顔でこう激励を送っていた。

 

「溝田先生のお取り組みっていうのは、未受診者へのアプローチとして素晴らしいと思っておりますんで、受診率をアップするために頑張ってまいりましょう」

 

溝田氏の呼びかけによって、600もの自治体がプロジェクトに参加したというが――。高市氏が政治とは異なるテーマの番組に突如として登場したことに、視聴者も騒然としたようだ。Xでは次のように、驚く声や否定的な声が散見されていた。

 

《高市さん、トリセツに出演! 記者はあんなに遠ざけるのに、トリセツの先生とは膝突き合わせてお話ししてる》
《何で、#トリセツショーに 急に高市さんが? めちゃくちゃ突然ぶっ込んだ感。そして「いい感触でした」だけの感想。何のために出たのか意味不明でモロにイメージ上げ》
《NHKトリセツショー。大腸がん検診の大切さが伝わるいい内容だと思っていたら、検診キットを送る自治体を広げる取り組みの中に、なぜか高市首相が登場。具体性のない話の後、約600自治体が協力と。なんの根拠もなく、「高市首相のおかげ」という演出を見させられたようで強烈な違和感》(すべて原文ママ)

 

「NHKでは“がん検診のスペシャリスト”としてお馴染みの溝田氏ですが、厚労省の健康・生活衛生局、医政局の参与を歴任してきました。現在は内閣府の沖縄健康医療福祉施策等アドバイザーを務めているため、そうした関係性から高市氏との面会が実現したのかもしれません。

 

しかし、番組では高市氏の反応に『好感触』とナレーションが読み上げられたものの、政府がプロジェクトにどのように関わったのか、高市氏がどこに・どのように働きかけたのかという説明はありませんでした。結局、溝田氏が高市氏に“直談判”したことでどのような効果が得られたのかわからず、唐突な登場に違和感を抱いてしまった視聴者も少なくなかったようです」(テレビ誌ライター)

 

加えて不評を買ってしまった背景には、高市氏の動向も影響しているようだ。ある政治担当記者は言う。

 

「直近の首相動静では、8月27日の午前11時32分から同41分まで『NHK番組の収録』とありました。この9分間で『トリセツショー』の収録が行われたのかもしれません。いっぽう、同日は富山県と石川県が豪雨に見舞われ、レベル5の大雨特別警報が発令されていました。

 

高市氏は9時55分に官邸に入りましたが、ぶら下がり会見などはなし。にもかかわらず、NHKの収録や読売新聞のインタビューに応じていたことから、自民党議員からも『1分でもいいからマスコミの前で対応すればよかったのに』という声が上がっていました。

 

かねてから歴代首相に比べてぶら下がり取材の機会が少ないことが指摘されていましたが、最近では休日の働きぶりをXでアピールしたことも波紋を呼びました。そうしたなかで特定の番組に出演したことは、逆効果だったかもしれません」

 

高市氏が太鼓判を押したプロジェクトだが、与那国島以外の全国各地でも効果を上げられるだろうか。

 

出典元:

WEB女性自身

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