9月3日、日本維新の会代表で大阪府知事を務める吉村洋文氏(51)が会見で、世間を騒がせる学歴系YouTubeチャンネル「wakatte.TV」の炎上について見解を述べた。
8月28日に投稿した福島大学の学生へのインタビューを行う動画のなかで、出演者の高田ふーみん氏(30)が、同大が取り組んでいる放射能の研究を揶揄するかのような発言をし、批判が殺到。福島大学側が“学生や教職員の尊厳が傷つけられることはあってはならない”と声明を発表し、高田氏はXで謝罪し、当該動画は削除されたものも、今も批判の声が寄せられるなど収まる気配はない。
8月9日に「wakatte.TV」が公開した、天王寺高校や大阪公立大学の取り組みや施設を紹介する動画にゲスト出演していた経緯から、吉村知事も会見で今回の騒動について記者から見解を問われることに。
すると、吉村知事は出演者の2人も「反省していると、謝罪しますということで、きちんと謝罪をされているというふうに思います」と切り出したうえで、今回の件については、「これはやはり違うと思う」と指摘。続けて、「『wakatte.tv』の 2人も謝罪されているわけですから、今後そういうことが無いようにしてもらえたらと思います」とコメントした。
一方で、「全てを否定するのも僕は違うと思っていまして、やはり彼らはいろんな大学の紹介であったり、いろんな様々な若い世代に向けてですね、広くいろんな重要な意義のある発信もしているというふうに思います」と発言。さらに、「なかなか普通のメディアでは発信しないようなことも含めてですね。若い皆さんがやっぱり、こういったことが知りたい、見たい、聞きたいということについても、取り組んでいる側面もありますから、僕は全否定する必要はないというふうに思っています」と、「wakatte.TV」の取り組みを一部擁護した。
また、吉村氏は「今回の件はやはりこの間違っていた。だからこれは謝ります。謝罪しますと本人たちも言ってますし、僕もその通りだと思います。だからと言って彼らを全否定するのは僕は違うと思ってます」と繰り返し擁護。そして、「wakatte.TB」を「支持する、または、多くの若い皆さんも見てる人たちもいるわけですから、それに励まされて頑張ってる人たちもたくさんいるので、そういった意味では、何か一つあれば全否定するというのは違うだろうと思います」と改めてコメントした。
質問はさらに、吉村知事のYouTube活用に対しても及んだ。今回の件を踏まえて、YouTuberとのコラボを広報活動として活用していくことに対する見解を問われると、吉村知事は「天王寺高校の動画なんかも見てもらったらわかりますけど、本当に天王寺高校がやっている取り組みを『wakatte.TV』の皆さんと一緒に発信することもできていますし、天王寺高校で頑張ってる生徒さんたちの様子も『wakatte.TV』の 2人と一緒に広めることもできています」と回答。
続けて「全否定するのが僕は違うんだろうと思うんですよ」と切り出し、「物事において全体として見れば、やっぱり発信として素晴らしい発信をされているというところもあるし、一生懸命なかなかマスのメディアでやらないようなことも含めて、深いところまで掘り下げて魅力を発信するとかいうのもやっておられる」と、「wakatte.TV」の取り組みそのもの自体は評価した。
最後に、吉村知事は、「今回の件があって、それは当然反省すべきだと思いますが、だからといって、僕は全否定はしません」と改めて語った。
炎上した発言については批判しつつ、今までの活動を切り分けて評価した吉村知事の発言に対し、Xでは、
《侮辱したのはよくないし、一線を超えてしまったとは思うけど、受験生に勉強のモチベや参考書、勉強法などを調査する企画などでたくさんの受験生に良い影響を与えてくれたりしてくれたから全てを否定するのは違うと思う》
《「全てを否定するのは違う」全くもってその通りだろ。普段から見てねーから知らねーだろうけど受験生にとって役立つ情報だって発信してる》
などと、共感の声が寄せられている。一方で、炎上の少し前に「wakatte.TV」に自身が出演していたこともあって擁護している、と感じる人も少なくなかったようだ。
《そりゃまあwakkateTVに自分が出演するくらいだからな、全否定すれば自分がやったことも否定の対象になるんだから、それはできないだろう。利害関係者の言葉には何の説得力もない》
《ここで全否定したら問題ありの人間とズブズブということになるのでこうしか言えないだろ》
今回の「wakatte.TV」の炎上は、今後の吉村知事の広報活動のあり方にも影響をあたえそうだ。
画像ページ >【写真あり】「wakatte.TV」の動画にノリノリで出演する吉村知事(他1枚)
