6月25日、自民党党本部で行われた新人議員研修会に出席した高市早苗首相(撮影:長谷川新) 画像を見る

9月13日、「読売新聞」は、高市早苗首相は内閣改造・自民党役員人事で、国会対策委員長に村井英樹元官房副長官を起用する意向を固めたと報じた。

 

財務官僚出身の村井氏は当選6回。岸田文雄内閣では、首相補佐官と官房副長官を務め、岸田氏の「側近中の側近の1人」(自民党関係者)とも言われている。

 

政治部記者が言う。

 

「村井氏は、閣僚経験こそないものの、2024年から自民党の国対委員会で委員長代理に次ぐ筆頭副委員長を務めています。国対委員長は閣僚経験者が就くことが多いため、抜擢人事と言えます。10月に召集される臨時国会では、食料品の消費税引き下げ法案や衆院議員定数削減法案などで国会が荒れることが予想されるため、野党との交渉で手腕が問われることになります。税や社会保障制度などに精通している村井氏への期待の大きさがうかがえます」

 

村井氏の抜擢について、自民党のベテラン秘書は「村井国対委員長も来年の総裁選を睨んだ人事ではないか」とし、こう続ける。

 

「村井氏は、旧宏池会岸田元首相の側近です。2025年10月の自民党総裁選では、岸田氏や岸田氏の“助さん格さん”と呼ばれる木原誠二元選対委員長と村井氏らは、同じ旧宏池会の林芳正氏を支援せずに、小泉進次郎氏を支援しました。そのため、旧宏池会では、岸田氏に近いグループと林氏に近いグループとの間で大きな溝が生まれました。ただ、その後岸田氏と林氏は2人で昼食を食べながら、『何か政局になったときには協力すればいい』と話し合ったようです。来年秋の総裁選では、林氏が高市さんの最大のライバルになるともみられ、旧宏池会で岸田氏の側近である村井氏を囲い込んだのではという見方が出ています。林総務相留任説も出ていますが、閣外に出た場合のことも考えて、旧宏池会票を当て込んで村井氏を党四役に抜擢することで保険をかけたのではないでしょうか」

 

9月に実施された最新のJNN世論調査では、高市内閣の支持率は前回から3.3ポイント上昇し、60%台を回復。政権発足以来、高支持率をキープしている。

 

「それでも政治の世界は“一寸先は闇”です。10月からの臨時国会も荒れそうですし、2027年の統一地方選では、福岡県議会の議長・副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑もあって、自民党には逆風が吹くと言われています。そうした状況から、高市さんは、今のうちに自身の再選を確実にするための“布石”を打っているのではないかとの見方があります」

 

これとは異なる見解を示すのは、旧宏池会関係者だ。

 

「肝心の林さんが総務相を留任したい考えを高市首相に伝えたと報じられましたが、まだわかりません。仮に旧宏池会を来秋の総裁選で牽制したいと高市首相が考えるなら、林さんを閣内に取り込めばいいだけの話で、村井さんをそれだけの理由で国対委員長に抜擢するとは考えにくい。むしろ、村井氏は岸田氏に近い木原誠二元選対委員長や小林史明衆院議員、神田潤一衆院議員らと小泉氏を支援したわけですから、小泉氏に対する包囲網であるようにも思えます。もっとも小泉氏は次回は出馬しないという声もあり、小泉氏は前回の総裁選で決選投票で競った相手ですから、小泉氏だけを閣内に留めておくだけでは、再選を目指す高市氏は不十分だと思っているのかもしれません」

 

9月16日に党役員人事、17日に内閣改造に向け、水面下では暗闘が繰り広げられているようだ。

 

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出典元:

WEB女性自身

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