9月16日の自民党役員人事で、党副総裁に再任された麻生太郎衆院議員が、SNSで相次ぎ「辞職勧告」を受けている。
「麻生氏は、つい先日の9月20日で86歳になりました。衆院の連続当選16回、国会議員生活も47年めになります。
2025年10月、麻生氏を後ろ盾として自民党総裁選を勝ち抜いた高市早苗首相は、この度の組閣前に2日連続で麻生氏と会っています。このことで世間では『人事に口出しをするキングメーカー気取り』という見方が強くなり、そこから『政治を私物化するな』という反感が高まったのだと思われます」(自民党関係者)
福岡県飯塚市生まれの麻生氏は、東京育ち。だが、筑豊の男気あふれる気質の「川筋男」を自任して「べらんめえ調」の言葉を好んで使うことも「怖い人」の印象を、特に女性に与えているようだ。
一方で、与野党問わず麻生氏と親交を結んだ国会議員の多くは、麻生氏に心酔しているという。なぜなのか。
「麻生氏はよく『半径1mの男』と表現されます。遠くから見ているととっつきづらいのですが、1m以内の距離で親しく付き合い、酒を酌み交わせば『親分肌の人間味がよくわかる』ということです。
元大阪府知事・大阪市長で弁護士の橋下徹氏は、2023年11月24日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)で『半径1mに入ったら、麻生さんのことをみんな好きになっちゃう』と語りました。知人の結婚式で出席者全員とあいさつを交わした麻生氏が、翌日、全員に『形式的ではない』直筆の手紙を送っていたというエピソードを披露しています。
元衆院議員の杉村太蔵氏も、『飲んでいて一番おもしろい人。最高。大好き』としばしば褒めちぎっています」(芸能記者)
まさに“人たらし”な一面をのぞかせてきた麻生氏。それは、政治家以外でも同じようだ。
「それは麻生番の記者も同じです。よく六本木のバーに連れて行ってもらいましたが、飲んで笑って歌っての楽しい飲み会になります。政治の生臭い話はしません。誤解を恐れずに言えば『くだらない話』ばかりです。
思い出深いのは、『自分の身内になった者』への気配りです。某新聞社の麻生番記者の妻が入院したときは、どうやって病院を知ったのか謎ですが、病院に麻生さんからお見舞いの品物が届いたそうです」(政治部記者)
議員をめぐっては、こんなエピソードがある。2026年5月26日に「毎日新聞」のWEB版が、自民党派閥裏金事件をきっかけに派閥の解散表明が相次いだ2024年の初め、麻生氏は旧安倍派の幹部の一人、萩生田光一幹事長代行に「黙ってじっとしてたら、また元に戻る。その時が絶対くるから、しばらくはじっと辛抱しとけよ」と派閥が再興するまでの臥薪嘗胆を説いたと報じている。ある自民党関係者は、「世間から大バッシングを受けていた萩生田氏は、この言葉に元気づけられたそうです」と語る。
また、政治評論家の有馬晴海氏は「自民党で唯一、派閥を残したことが『面倒見の良さ』につながっている」と分析する。
「自民党の派閥が次々に解体するなか、麻生氏は『派閥が悪いわけじゃねえ、金を懐に入れるやつが悪いんだ』と麻生派を残しました。
そして落選議員を、物心両面で支えてきました。麻生氏にとって、派閥は家族なんです。とことん、面倒を見るのです。そうしたこともあり、2026年2月の衆院選挙で当選した新人議員66名のうち11名が麻生派に入りました」(有馬氏)
長老政治家の存在感は、なおも政界を揺らし続けている。
人は見かけだけではわからないということか。
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