「なぜ解任されたのか。何か瑕疵があったのか。納得できる説明をしてほしい」
10月8日、自民党参議院議員総会で、9月に行われた参議院執行部の人事を巡り、西田昌司参議院議員(68)が松山政司参議院会長(67)に対し、当時参議院幹事長だった石井準一氏(68)が突如として交代させられた理由の説明を求めたが、松山氏から明確な説明がないまま総会は終了し、波紋が広がった。
政権与党が参議院で過半数を割る“少数与党”として厳しい国会運営を強いられる中、秋の臨時国会での重要法案審議を控え、参議院自民党内で一体何が起きているのか。西田氏に事の経緯と問題の本質を聞いた。
「石井さんは、これまでの国会対応でも厳しい局面を切り拓き、尽力されてきた方です。それにもかかわらず、任期途中で幹事長職を外された理由が全く分からない。不祥事があったわけでもないのに交代させた以上、実質的な『解任』と受け止めざるを得ません」
と、西田氏は強い疑問を口にする。
そこで西田氏は総会で説明を求めたのだが、松山氏は「総合的に判断した」と述べるなどの回答に終始したという。
「人事権が参議院会長にあること自体はルール上問題ありません。しかし、その絶対的な権限は、全議員が投票によって松山さんを会長として信任したからこそ委ねられているものです。全員が納得できる人事をしなければ、信頼関係そのものが崩れてしまいます。明確な理由の説明がないまま不透明な人事を進めてしまえば、松山会長に対する参議院全体からの信任が揺らぎかねません」(西田氏、以下同)
そして、一連の人事を巡っては、党内の多くの参議院議員が内心で疑問や不満を抱いていると指摘する。
「声に出して言うかどうかは別として、国会の仕組みや厳しさを理解している、経験がある議員なら、誰もが“あり得ない人事だ”と感じています。私が声を上げたのは特別な主張ではなく、多くの議員が抱く“声なき声”を代弁したに過ぎません」
