「今回、秋ドラマの中で、初回で合格点と言える結果を出したのは、12日にスタートした月9ドラマ『救命病棟24時』くらいかもしれません。局内でも久しぶりの明るい話題に、ほっと胸を撫で下ろすような雰囲気がありました」
そう語るのは、あるフジテレビ関係者だ。同局の秋ドラマは、社内で「全部4番バッター」と称されるほど並々ならぬ期待が寄せられていたという。そのなかで好調な滑り出しを見せたのが、俳優の江口洋介(58)と松嶋菜々子(53)がW主演を務める人気シリーズの最新作だ。
「番組自体が13年ぶりで、二人のW主演は16年ぶりということもあり、長年のファンの方々には安心感のある展開だったはずです。視聴率も初回は個人で6%と、今のテレビ界全体が厳しい状況を考えれば、健闘した数字だと思います」(前出・フジテレビ関係者)
しかし、一方で“大苦戦”を強いられている大作ドラマがあるという。
「俳優の坂口健太郎さん(35)主演の『kiDnap GAME』です。韓国のイ・ジュンギ(44)や台湾のアリス・クー(41)、香港のスタンリー・ヤウ(36)などアジアの実力派俳優陣が出演。すでに18カ国の地域で放送・配信が決定している一大プロジェクトですが、初回の視聴率は個人2.6%、コア1.6%とかなり厳しい結果に。
本作は様々な国との共同作品ということもあり、各国のスポンサーがついて制作予算は非常に円滑でした。日本のゴールデン枠のドラマ制作費は1話あたり2,000?3,000万円程度ですが、このドラマは全体で10億円以上の予算が組まれていたようです。
10話であれば1本換算で1億円以上使える計算になります。今年1月から撮影が開始され、沖縄やシンガポール、タイなど複数都市で長期間にわたるロケが行われました。そのため、国内の制作現場からは『何カ月も海外で何をしているのか』と、戸惑いの声も聞こえてきました。もしこの作品が想定通りの結果を残せなければ、国内の制作現場にさらなる予算の皺寄せが来ると心配するスタッフもいましたね」(別のフジテレビ関係者)
この関係者によると、最近のフジテレビの撮影現場の予算は切り詰められていることが多く、場合によってはロケ弁当代が1食550円前後で、タクシーや飲食は自腹を強いられることもあるシビアな状況だという。
「他の現場が予算不足で四苦八苦しているなかで、『kiDnap GAME』だけは予算面でかなり優遇されていた印象です。一部のスタッフがこの作品に割かれたリソースを巡って少し複雑な思いを抱えていたのも事実で、TBSの『VIVANT』に次ぐような大ヒットを目論んでいただけに初動の不調に肩透かしを食らっている社員も少なくありません」(前出・別のフジテレビ関係者)
莫大な予算をつぎ込んだ超予算の新作が不調にあえぐ原因はどこにあるのだろうか。
「たとえば、イ・ジュンギさんを目当てに視聴した方も多かったはずですが、メインの音声が日本語吹き替えになっていました。SNSでも《なぜご本人の声ではないのか》と、残念がる声が多く見受けられました。
テレビドラマは初回の勢いが命と言っても過言ではありませんが、初回の放送後は《掴みが弱い》《登場人物が多すぎる》《見るの辛かった》という感想がネット上では散見され、物語を楽しむ視聴者とのチューニングがうまくいっていない印象です。第二話でも視聴率に目立った変化はないため、厳しいですが本作が調子を取り戻すことは今のところなかなか考えられませんね…」(前出・フジテレビ関係者)
巻き返しをはかれるだろうか。
画像ページ >【写真あり】女子生徒から黄色い声援が…坂口健太郎のバレー部時代(他10枚)
