エメラルドグリーンの湖が広がる「湯釜」(写真:本誌写真部) 画像を見る

群馬県・草津高原にある本白根山山頂付近のスキー場で、突然の水蒸気噴火が発生し、雪中訓練中の自衛官1名が死亡、自衛官7名とスキー客4名が負傷する事故が起こったのは18年1月23日。事故発生以降は、本白根山および「湯釜」で有名な隣接する草津白根山において遊歩道の閉鎖が続いていた。

 

それから8年半がたった今年10月13日、秋の行楽シーズンを迎えるなか、5月に草津白根山の噴火警戒レベルが2から1に引き下げられたこともあり、久しぶりに湯釜周辺への観光客の立ち入り規制が解除された。

 

「『湯釜』エリアの見どころは、エメラルドグリーンの湖。昭和世代には、近郊にある小学校の遠足といえば、この湯釜であるといわれる観光スポットです」(地元の住民)

 

本誌記者も、久しぶりに解禁となった湯釜の様子を見るために、秋晴れの空が広がった10月18日に現地に向かった。現地付近に到着したのは午前7時ごろ。すると、驚くことに頂上へ向かう道路はすでに渋滞が始まっているではないか。仕方なく、車を途中の駐車場に置き、徒歩で向かうことに。並んでいる車のナンバーには、大阪や九州方面の車もある。さすが有名な観光地だ。

 

頂上にある駐車場は240台ほどが停められるが、すでに8割ほどが埋まっており、そこへ出入りする車の交通整理が渋滞の原因だったようだ。湯釜へ向かう遊歩道の入口には《開門は午前10時から》の立て看板があるものの、この日は7時過ぎにすでに開いていた。係員は「早朝からすごい渋滞で、前倒しするしかなかったですね……」と話していた。

 

歩き出すと、今度は歩行者の渋滞が。30分ほどかけて、観光展望台へと登っていく。標高は2千メートルを越えているが、まだ寒さはない。眼下には先の駐車場や、観光道の向こうに見える過去の噴火口だった「弓池」などが見えてくる。徐々にだが、標高が上がってくると展望もさらによくなってくる。草津温泉街も見わたすことができた。

 

展望台は多くの人で賑わっていた。目の前にいきなり頂上火口湖の「湯釜」が現れる。湯釜のたたえる水は美しいエメラルドグリーンで、じつに神秘的だ。ここまで登ってこないと眺めることのできない風景とあって、やはり魅力的なものだった。

 

まだ昼前だが、帰路で再び渋滞にぶつかることに。山頂へ向かう車の数は朝より増えていた。5キロほどは渋滞していただろうか。麓から頂上に車で向かうには2時間以上はかかりそうだ。

 

記者が現地を訪れた翌日の10月19日、群馬県草津町は、湯釜周辺への立ち入りを再び規制することを発表。観光客が殺到し、周辺道路で渋滞が続いたため。緊急車両の通行などに支障が出るなど、災害発生時に安全性を担保できないことが懸念されたそうだ。

 

「「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録で注目が集まる奈良県明日香村では、観光客に自家用車を使わないよう協力をよびかけるなど、オーバーツーリズムの問題は各地の観光地で起こっています。湯釜は、火山の噴火リスクという地理的要因もあり、規制再開は避けられなかったのでしょう」(全国紙記者)

 

次に湯釜を眺められるのはいつになるだろうか――。

画像ページ >【写真あり】午前中から5キロ超…再閉鎖の原因となった“渋滞”(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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