10月22日、心不全のため90歳で亡くなった福田康夫元首相。与野党の政治家から追悼の声が上がった他、福田元首相の地元である群馬県高崎市は、名誉市民の称号を贈呈する方針だという。
高市早苗首相は26日、官邸で会見を行い、福田元首相の逝去に「悲しみの念を禁じ得ません」と述べ、「内閣総理大臣として国政を担われました。そしてまた、長らく内閣官房長官としても活躍をされ、その豊かな経験と、卓越した見識のもと、本当に困難な課題に直面しながらも、一つ一つ力を尽くして取り組みを続けてこられました」とコメント。
その上で、「内閣総理大臣としては、特に、消費者行政に力を入れられ、国民の皆さまの安心を作るために頑張ってくださいました。また、北海道洞爺湖サミットの議長として、国際社会の諸課題に取り組むと共に、我が国の存在感を大きく世界に発信してくださいました。その偉大なご功績を偲びつつ、改めまして、謹んで哀悼の誠を捧げさせていただきます」と述べた。
そして同日、この会見の映像を首相官邸の公式Xが公開したのだが……。
「1分40秒ほどの会見の中で、福田元首相の名前が2回登場したのですが、高市氏が1回目に名前を述べた際、本来なら『ふくだ・やすお』であるはずが、『ふくだ・えつお』に聞こえたとして、Xでは“言い間違い”の指摘が多く上がることになりました。映像の音声を確認すると、そのように聞こえても不自然ではないのですが、2回目は『やすお』と述べていることがはっきりわかります。会見冒頭がで記者がはっきりと『ふくだ・やすお』と述べていましたから、高市氏が言い間違えたというより、発声や滑舌、もしくは録音環境の問題なのではないでしょうか」(政治ジャーナリスト)
そんななか、佐伯耕三内閣広報官(51)が運用する公式Xアカウント「内閣広報官(色々投稿試し中)」が29日の投稿で、高市氏の会見をめぐる“疑惑”に反論。《一部で、総理がぶら下がり会見で福田康夫元総理のお名前を間違えたとの虚偽情報が流れていますが、他動画も参照頂ければ言い間違えていないことがわかります》と指摘した上で、日本テレビが公開している会見映像のリンクを添え、以下のように呼びかけた。
《偽情報(人を混乱させ惑わすために意図的・意識的に作られたウソ、虚偽の情報)にご注意を #日テレさんありがとう》
リンク先の映像は音声もクリアで、高市氏がはっきりと「やすお」と呼んでいることが自然に聞き取れる。結局のところ、録音環境の問題が多分に影響していると言えそうだが、実際に「えつお」と聞こえた人も少なくなかったことから、政府側が《意識的に作られたウソ》などと断言するべきではないとして、Xでは以下のような疑問の声も一部で上がっている。
《聞き取りにくい音声流して、そのように聞こえたら虚偽情報?》
《首相官邸の動画では明らかに「えつお」と発音しているように聞こえ、真偽はいずれにせよこの段階で、「誤解」ではなく「悪意である」と決め打ちする「偽情報」と断定する表現は内閣広報官として大丈夫なのかとしか思えない》
《「えつおと聞こえた」という認識と「意図的な虚偽の流布」は別問題です。私にはそう聞こえますが、まずは元動画全体で検証するべきではないでしょうか》
内閣広報室は’27年度政府広報予算の概算要求で約72億円を要求している。今後は録音環境の問題で誤解が生じることがないことを期待したい。
