【動画6】 母との共同生活

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image忘れもしない昨年の12月25日、クリスマスの夜のことだ。息子と姪、母、私の4人で、食後にクリスマス・ケーキを食べた後、2階で一人、私が、パチパチとパソコンのキーボードを叩いているところに母が、上がって来た。そして、25日の日めくりを片手に私の横に置いてあるイスにドカリと座り込んだ。

「この日めくりにサキ君(息子)の字でケーキ、忘れるなって書いてあるんだけど、ど〜しよう、忘れちゃったよ。」

 私が、母の顔を見ながら母の元に戻って来よう、と決心した瞬間だった。

 母は、自分の誕生日も忘れたので、クリスマス・ケーキを食べたことを忘れたという事実には、そんなに驚かなかった。私が母の元に帰って来ようと決断させたものは、その時の母が、私に見せた<恐怖の目>だったのだ。

長い間、親不孝を繰り返してきた私が、今母にして上げられることは、彼岸に行く準備の中で、母の恐怖を少しでも和らげることではないか。あのときの母の恐怖の目は、私の脳裏に焼き付いて離れない。

最低でも母を一日に一回は、笑わせよう、というかなり単純な撮影計画とともに、母との30数年ぶりの生活が始まった。ところがどっこい、娘であり、監督である私が、逆に母に演出されるという予想圏外の展開となった。母は、私をおちょくり、笑わせてくるのである!母との生活は、全く先が読めない、ということを最初から突きつけられてしまった。でも、それは、まさしく私が望むドキュメンタリー映画だった・・・

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ドキュメンタリー映像作家 関口祐加 最新作 『此岸 彼岸』一覧

関口家でも使っている、家族を守る”みまもりカメラ”

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