映画は、お客さんに見て頂いて初めて完成するといいます。映画監督を生業としている人間は、すべからく観客の皆さんの反応が、気になるものだと思います。
この介護コーナーの映像ブログもしかり。読者から頂いたフィードバックをありがたく読ませて頂きました。思わず返信を書きたくなったコメントばかりでした。この場を借りて、心より感謝申し上げます。

映像ブログへのコメントと返信            2010.5.29

1. 認知症の神様に選ばれて、出来なくなることが増えてきて、不安になったり頑なになったり混乱してますます 辛くなる人が多いなか、人として尊重されたり愛されてることが日々肌で、心で感じられると、お母様のように笑わせてもらうだけでなく、人を笑わせて幸せにしようって、そういうプレゼントを人にあげる余裕が出てくるんだな~と…。そんなに日常が簡単でない事はよくわかります。でも、いいな~関口さんが、今なさっていることって。全面的に応援します!  〜介護ケア・マネージャー
* このコメントを読んだ時は、思わず涙がこぼれてしまいした。母との日常で<一日一笑>を目指しつつ、そこに辿り着くのが、大変な時もあるからです。応援されている事で私も頑張れる、ああ、独りじゃないんだなあ、と改めて思ったコメントでした。

image2. 映像blogいいですね!!クロス・メディア、成功するような気がします! 〜映画会社勤務 たあこさん
* 若い世代の映画業界の人から言われるのは、格別な嬉しさです。私もイケルんじゃないかと、かなり希望を持って、目をショボつかせながら顔晴って^^;ます!

3. 関口監督は、ハードル上げるだけ上げて、自分を追いこんで何かとんでもない事をしてやろう…みたいなところもあるのでは?と勘ぐっています。〜水上賢治さん
*う〜ん、やっぱり映画って自分をさらけ出しているんですね。とんでもないことかどうかは、分からないですが、映画を作るにあたって、自分を追い込む事は、当たり前で、監督、表現者としての努め、とは思っています。

image4. 映像ブログというだけあって、なぜこの映画をとりはじめたのか、息子さんとのかかわりの中であらためて見えてくるお母さんの変化がよくわかりました。これからも楽しみにしています。〜Nakamuraさん
映像は、意外と見落としたり、見る時の気持ちなどに左右されてしまう事が、多々あると思います。そこら辺りを補強するための文章、ということでしょうか。要は、映像も書く事もスキ、つまり表現する事が大スキ、ということですよね。(笑)

5. 映像ももちろんですが、関口さんが書いていた文章を読んで、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。匿名希望
* 我ながら激動の人生を歩んできたなあ、とは思います。^^; 母との生活は、色々な意味においてカミング・ホームなんですね。しっかし、我が人生、いつも先が読めません!私の映画もいつも先が読めないので、プロデューサーにとても嫌われます!(苦笑)

6. 自分にとって揺るぎない大木のような存在である母親が、「別の人間」のようになっていく様子を目の当たりにするのは、お辛いでしょうね。でも、それを 「記録」し「表現」するのがお仕事ですから・・・シャスティーナ・デイジーさん
*それが、何と言えばいいのか、母が、やっと世間から解放され、色々なモノ、コトを削ぎ落としていってくれることに安堵している自分もいるんです。そんな母が、魅力的だから撮りたいんですね。多分あまり残っていない人生、<イケ〜イケ〜!!>と言っている応援団長の気分なんです。自分でもそんなことを思うのが、不思議なんですけれど・・・

7. 映像ブログ拝見しました。ほのぼのとした感じで、意外と安心して観られました。というか、テーマゆえにこちらが身構えすぎていたのかもしれません。〜渋谷哲也さん
*うっふっふ!!私は、サスペンスが、大スキ、とだけここでは、書いておきましょう。

image8. 映像ブログ拝見。一番印象に残ったのは、「いつ母が認知症になった」と思ったのかというとこです。冷蔵庫の映像はまったくの他人が見ても「あっ」と思いました。
空のペットボトルが入っているところでちょっとショックを受けました。〜山田らいとさん
*いやあ、私もショックでしたよ。でも、そうやって変化していく母を私が、どうやって受け止めていくのか、ということなんですね。ただ、こういう映像を世に発表する、ということの反響の大きさもすでに感じています。
 

9. Yuka, You’re brave to make this film. Still braver to go through the
difficult times ahead. I’m saying this because it was tough have a
father with dementia.
All the very best,
Tom
ユカ、君が、お母さんの映画を撮ってい
るのは、とても勇気のいることだ。これからお母さんが、
どうなっていくかを考えれば、尚更だ。僕が、こう言うのには、理由があるんだ。僕の親父は、認知症で亡くなってとても大変だったからね。応援しているよ。
トム・ズブリッキ監督
*オーストラリアのTom Zubricki
監督からメッセージをもらいました。彼は、オーストラリアのドキュメンタリー映画界の重鎮です。海を越え、しかも同業で先輩の監督から励ましの言葉をもらうほど、嬉しい事はありません!!

 

最後にこうして皆さんから応援の言葉を頂く事で、私も頑張れる。つくづくそう思います。映画が、完成し、見て頂けるまでどうぞこれからも宜しく応援をお願いいたします!    関口祐加

 

関口家でも使っている、家族を守る”みまもりカメラ” 

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