【動画12】認知症の母〜亡夫の命日って

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父の葬式が、滞りなく終わって3晩目の夜、父が私の夢枕に立った。父は、光に包まれ、何故か超ド派手な彩色のアロハ・シャツを着ていた。

そして、父が、私に母のことを言う。私は、思わず大笑いし、あわてて光に包まれて消えゆく父に向かって、話しかける・・・そんな夢だった。これが、新作「此岸、彼岸」のオープニングだ、とここ数年、ずっと思い続けてきた。

imageところが、認知症の症状が出ている母にこの父の夢枕の話しをすると、途端に不機嫌になる。夫は、何故自分の夢枕に立たないのか、と思っているらしかった。言い換えれば、私に対して、競争心丸出しなのである。

改めて私は、母のポジションを奪った存在なのだ、と思う。当然ながら私が、父と一緒に映画に行く前は、母が、父と一緒に映画を見に行っていたのだから。

ああ、母と娘の関係は、ややこしい。

2010年4月22日、父の9回目の命日が、やって来た。母は、もちろん、忘れている。普段は、ま、いいか、とやり過ごす私だが、今回は、命日のことを言うことにした。

母が、どんな反応をするのか、どんなことを言うのか、絶好の撮影チャンスだと思ったからだ。

image私のイヤラシイ思惑を知ってか、知らずか、母は、慌てず、騒がず、買い物にも行かず、甘いものが、大好きだった父のために、自分の大好物の<うぐいす豆>を仏壇にひょいと上げたではないか。

そう来たか〜!!(二ヤッ)

本能に裏付けられた母の行動は、今や<感動する>域に達したなあ、としばし、仏壇の<うぐいす豆>を眺めた。

でも、これじゃ、父は、まだ迎えには、来ないだろうなあ、とも思った。

 

ドキュメンタリー映像作家 関口祐加 最新作 『此岸
彼岸』一覧

 関口家でも使っている、家族を守る”みまもりカメラ”

 

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