【動画16】認知症の母のD-DAY!

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What can I say? という英語の表現が、ピッタリくる心境だ。(イヤミっぽくてスミマセン!)

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母の脳の診断結果後、母は、もちろん、そのことを忘れ、いつもの日常生活に戻り、私は、と言うと、もの凄い虚脱感に襲われてしまった。

映画としては、確実に前半のクライマックスを迎えた訳で、撮影出来た喜びと同時に自分の状況さえ把握出来なくなっている母を見るにつけ、いつもより激しく心を揺さぶられたのである。そんな私の心の状態が、1週間以上も続いた。

でも、結果的には、母のユーモアに救われた。

母の下ネタには、益々拍車が、かかり、夕食の食卓にお新香を出した時のことだった。

私「皆さーん、お新香ですよ〜」
姪っ子「はーい、おシッコですよ〜」
母「はーい、おチンコですよ〜」

image3人で大笑いした。受けた姪っ子も母も大笑いになった。私は、特に大笑いした。きっと・・・笑いたかったに違いない。

大笑いしたら何だか虚脱感が、スーッと抜けていってしまい、今度は、笑っている母を見て、とても愛おしい気持ちになった。

そう、泣いても、笑っても、母と私は、運命共同体なのである。

 

ドキュメンタリー映像作家 関口祐加 最新作 『此岸
彼岸』一覧

 関口家でも使っている、家族を守る”みまもりカメラ”

 

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