【動画25】アルツハイマー病の母、定期演奏会に出向く
8月21日もうだるような暑さだった。
高3の姪っ子は、前夜、わざわざ母と私に演奏会に来てね、と言いに来てくれていたのだ。これで、姪っ子が、吹くオーボエの見納めになる。しかもソロパートもある、と言うではないか。
ところが、母は、すでに
「暑いから、行きたくない」
と、駄々をこね始める。
これは、タクシーを家の前まで呼ぶしかない、と判断した。有無を言わさずに母を連れ出す、そんな覚悟だった。
今回は、そんな私の切羽詰まった思いをしっかりと感じたのだろうか。母は、ようやく外出の支度をし始めた。
よし、よし。ヤレヤレ。演奏会は、文句ナシに素晴らしかった。音楽は、映画と同じように、人の感情を揺すぶり、心の琴線に触れる。何よりも、部員のひたむきさに感動した。
頑張って母を連れ出してよかった。
母も、姪っ子と吹奏楽部の演奏にとても感動しているようだった。
さて、と私は、考える。
次に、母を外に連れ出すには、どんな<切羽詰まった>用事が、あるというのだろう?
母は、もはや<外出のための外出>には、反応しないのだ。
強制外出?あ〜悩みは、尽きず、大きい・・・
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