第41話 扉の外の世界
今や母の引き蘢りは、家族全員、いや、この<映像ブログ>を観て下さっている読者の皆さんが、認める母の特性だろう。
あの手、この手で、何とか母を外へ、と目論んで来たが、ここにきて万策尽きたというのが、正直な気持ちだ。
去年の12月19日に、1年ぶり近くでやって来た孫(息子)でも、外出を一緒にするのは、適わなかった!
母にとって<自分の家>は、とても居心地が、いいらしい。
色々なことが、段々出来なくなり、混乱が増してきている母が、一番頼れるのが、自分名義の土地と家なんだ、とつくづく思う。
そう考えると、玄関の扉は、母を外界から守る基地のようなのかも知れない。だから母は、誰が来ても絶対に玄関の扉を開けようとしないのだろう。
玄関の扉は、母の心の扉、ということだろうか。
アルツハイマー病の母にとって、玄関の扉から外の世界は、得体が、知れず、百鬼夜行、魑魅魍魎の世界なんだろうなあ。
実際のところ、我々が棲みつく現世は、まさに妖怪七変化の世界、ではありますがね・・・
2011.1.22 (土)更新予定!<動画40:アルツハイマー病の母にデイ・サービス/デイ・ケア??>
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