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●女性が憧れるカフカの強さ

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――福山さんは数多くの舞台や映像作品をはじめ、執筆活動、大学での講師、アクティングコーチなど「表現すること」を生業とし、そしてその道で成功を収めている希有な女性だ。彼女の目にドラマーとしてのカフカはどう映っているのだろう。

 

福山「やっぱり、ずっとやりたかったことを積み重ねてきて、現状の自分を理解して前に進もうとしているんだなっていう非常に強いものを感じましたね。音にしろ、動いてるドラム叩いてる姿をPVとかで見たりしても、強さと凄みを感じます。逞しいですよね」

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カフカ「(笑)」

 

福山「最近のロックに多い予定調和な感じがしない。そこがすごくロックでパンク。空気と世界観を決め込んでそこに入ったらもう出てこないっていう、強力な印象がありますね。日本だと、女性がいろいろな面で既成の空気を打ち破るということが難しいと思うんですよね。何かと戦いたい、打ち破りたい、そういう気持ちを持っている女性からすると、直接的にパワーをもらえるので、憧れる人は女性のほうが多いんじゃないかな」

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カフカ「私の中で、桜子さんはものすごくかっこいい女性なので、そういう風に言っていただけるのは何よりも嬉しいです」

 

福山「今後の目標ってあるの?」

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カフカ「大きなステージに出たい、とかそういう目先の目標はいっぱいありますけど、私は自分のバンドで自分の武器を使って叫んでいるので、音楽以外のオファーがあってもその”ステージ”で自分の武器を見つけられればと思いますね。『あのコはやるね』っていうひとつのものをもって突き進んでいきたい」

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福山「未来が漠然と広がっているとついつい不安になったりとか、先が見えなくなったりするよね。結局やらなきゃいけないことって目の前のことをひとつずつやっていくっていうことなんだなって。浮ついてないよね?(笑)」

 

カフカ「(笑)」

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福山「なに地に足ついてんだ、って感じだけど(笑)。でも、そこにあるものをひとつひとつやっていくのも大切だし大変だもんね」

 

カフカ「そうですね」

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福山「昨日の自分よりも確実に進んでいることを感じているためにはね」

 

カフカ「やっぱりCDは枚数だったり、ライブは動員だったり、結果が数字で出てくるじゃないですか、そういう意味で昨日の自分を超えていかなきゃいけないっていうのはありますよね。そのためには、昔と変わらずひとつひとつクリアしていかないと、って思います」

 

DVD『愛を歌うより俺に溺れろ!』が1130日発売

福山桜子 SAKURAKO FUKUYAMA

 劇作家/演出家/映像監督/立教大学講師/アクティングコーチ

80年代より、小劇場、商業演劇など舞台業界にて劇作家・演出家、演出スタッフとして活動。1990年三谷幸喜氏のもと、フジテレビドラマ『子供、ほしいね』でテレビ脚本デビュー。1995年に渡米し、以来ニューヨークと東京に居を構える。様々な舞台作品を手がけ、、『Feburary』『Non-Fiction』『LINK』ほか、オフ・ブロードウェイ公演等を成功させる。シシド・カフカ女優デビュー作となった角川映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』(20128月公開)では脚本と監督を務めた。

公式HP:http://www.sakurarara.net/

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