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いろいろとお騒がせ致して申し訳ございません。片岡愛之助でございます。

 

ようやく東京・明治座公演が千穐楽も迎え、いよいよ地元・大阪入りです。

大阪松竹座で6月13日から、「六月花形歌舞伎」に出演させていただきます。大阪では昼夜同一の出し物となりまして、通し狂言『湧昇水鯉滝 鯉つかみ』(わきのぼるみずにこいたき こいつかみ)を上演致します。

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大阪松竹座『六月花形歌舞伎』(C)大阪松竹座

 

明治座では六役早替りを勤めさせていただきました『鯉つかみ』ですが、大阪松竹座ではさらに2倍の十二役早替りにバージョンアップさせてご覧に入れます。

 

十二役のうちには、鯉が恨みを持つ発端となる、大百足(おおむかで)役も入っており、現代のイリュージョンは使いませんが、吹き替えなど昔からある古典的な早替りの手法で、退治する側とされる側、両方を演じ分けます。

 

意味のある早替り、『鯉つかみ』のストーリーをきちんと把握していただけるなかで、十二役はマックスではないでしょうか。早替りを見て楽しんでいただくという考え方もありますが、やはりきちんとしたお芝居をお見せしたい、と考えております。

 

大団円は巨大鯉との格闘を終え、ずぶ濡れのまま「泳ぎ六方」で花道を引っ込みますが、イメージは水中を泳ぐような感じなんです。「これはクロールのように泳ぐのとは違うから」と、監修と勤めます叔父の片岡我當兄さんからも念押しされています。

 

明治座では、お客様が拍手でリズムを取ってくださり、このうえない盛り上がりで幕を閉じることができました。

大阪松竹座でも、どうぞ期待に胸ふくらませてご覧くださいませ。

 

チケットは、チケットWeb松竹、

http://www1.ticket-web-shochiku.com/pc/

またはチケットホン松竹 0570-000-489までお願い致します。

 

 

また、毎週木曜21時からは、BS日テレで『片岡愛之助の解明! 歴史捜査』が好評放送中です。

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BS日テレ『 片岡愛之助の解明! 歴史捜査 』(C)永田理恵

 

企画の段階でも、歌舞伎の登場人物を取り上げていただけたら、とご提案申し上げたことがあるのですが、6月4日の放送では、ついに『源義経』が取り上げられます。

 

義経は、弁慶との出会いの場、歌でも有名な京都・五条大橋の欄干飛びが有名ですが、あれは歌舞伎には登場しないんですよ。

歌舞伎での義経は、『勧進帳』でも『熊谷陣屋(くまがいじんや)』でも有名な『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』でも、静かにじっとしたまま。八面六臂の活躍をするというお役になっているものはありません。

 

でも、歴史上の義経は、一谷の合戦で圧倒的な活躍を見せ、源氏に勝利をもたらします。その英雄が、なぜ非業の最期を遂げなければならなかったのか。

史実にはない、知られざる真実にも、今回も鋭く焦点を当てます。どうぞご期待ください。

 

 

そして、テレビ東京系で毎週月曜深夜23時58分から放送されている連続ドラマ『LOVE理論』。

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ドラマ『LOVE理論』(C)テレビ東京

 

まだ最終回も迎えていないのに、早くもセルDVDボックスが8月19日に発売されることが決定しました。

これまでに多く登場したラブ理論を見返して“実践”に活かす大きなチャンスです(笑)。

 

特典映像として、主要キャストが一堂に会した、居酒屋恋愛トーク映像がついてきます。みなさんの意外な素顔が見られる貴重映像ですよ。

このチームがいかに仲が良いか、見ていただければすぐにわかります。

 

重ねまして、プライベートでお騒がせ致しましたことを深くお詫び申し上げます。

今後もよりいっそう芸事に精進致しますので、お見捨てなきよう、心からお願い申し上げます。

 

片岡愛之助

 

プロフィール

1972年3月4日生まれ。’81年12月、十三世片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名乗り初舞台。’92年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで六代目片岡愛之助を襲名。’07年12月上方舞・楳茂都流の四代目家元を継承し、三代目楳茂都扇性(せんしょう)を襲名した。

 

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