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お暑うございます。片岡愛之助でございます。

昨年10月以来、9ヵ月間、毎月続いて参りました歌舞伎公演も、先月を持ちまして小休止。『鯉つかみ』の十二役早替りを無事勤めきることができまして、ホッと安堵しているところでございます。ありがとうございました。

よく出ずっぱりの舞台をご覧になったお客さまに「大変ですね」と声をかけていただくのですが、歌舞伎に関しては全ったく苦になりません。もう子供のときから歌舞伎をすることが日常になっていますから、生活の一部なんですね。

ドラマや映画の撮影のほうが、わたくしにとってはある意味“大変”です。

 

そんなわたくしが主演を務めさせていただく、金曜プレミアム『名探偵 神津恭介2~呪縛の家~』が、7月10日21時からフジテレビ系で放送になります。

これは昨年3月に放送された、神津恭介シリーズの第2弾です。

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台本を確認しつつ、「差し入れのお団子をいただきました」(C)永田理恵

 

これを収録したのは、今年の2月。本当に寒い日でした。

東京での室内のロケが行われたのは、目白にある和敬塾本館でした。ここは細川侯爵家の本邸だった、東京都指定有形文化財にもなっている、由緒正しき西洋館。

広大な敷地の中には、今も学生さんたちが住む現役の学生寮棟もありました。

東京に雪が降り、厳しい寒さに見舞われた中、ここで朝7時から夜12時過ぎまで、数日間缶詰になって撮影が行われました。

猛寒波と、文化財で古い建物だったせいか、スリッパを履いていても足元からひどい冷えが這い上がってくる。共演者の水野美紀さんは前室ではひざ掛けで完全防寒。ご一緒した月船さららさんに、ご自分が予備で持ってきていた膝かけをお貸しするやさしさを見せていましたね。

 

茨城のロケも一面雪で、ほんと寒かったなぁ。いま思い起こしてみても、寒さで足の先がジンジンする感覚が湧き上がって参ります。

そしてわたくしは探偵役ですから、一番の見せ場はやはり関係者全員を集めてのラストの謎解きとなります。

その場は、わたくしのほぼ一人語り。しかも、「呪縛の家に住みたる者は~」と文語調の結構難しい単語の羅列が多く、それをよどみなく一気に話しきらねばなりません。

それを、こっちの角度から、別のアングルからと、2回も3回も本番が続きます。みなさんを厳寒の広間にとどめての撮影ですから、NGもそうそう出せません。すごい緊張感が張り詰めた現場でした。

最終日のロケも寒々として、ようやく東京・銀座に帰ってきたときには本当にほっと致しました。

そんな寒さに耐えて撮り終えたのが、この「神津恭介2」でした。

寒いときに撮りました作品ですから、きっと画面はきれいなはずです。ぜひ、期待して、謎解きもご一緒にお楽しみください。

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収録の合間のひととき。弟子の愛一郎さんと(C)永田理恵

 

来年の大河ドラマは、昨年の舞台『酒と涙とジキルとハイド』でお世話になった三谷幸喜さんが脚本を手掛ける『真田丸』ですが、主演はドラマ『半沢直樹』で共演した堺雅人さん。

真田幸村とはどんな人物か、と今から話題沸騰ですが、わたくしがご案内役を務めさせていただいております、BS日テレ『片岡愛之助の解明! 歴史捜査』でも、7月9日21時からの放送で早速取り上げさせていただきます。

大阪城ゆかりの武将ですので、大阪出身のわたくしとしても、大変興味深い人物。わたくしも台本を読んで、「へー」と思わず口走ってしまいました。

さて今回はどんな謎が飛び出しますか、どうぞご期待ください。

 

そして、7月5日からはじまりました、NHKBSプレミアムの『ある日、アヒルバス』。ご覧いただけましたでしょうか。わたくしは、観光バス会社の社長役と、これまたちょっと異色の役どころです。毎週日曜日22時は、BS103にチャンネルを合わせてみてください。

7月15日(水)21時からは、テレビ朝日系ドラマ『刑事7人』もはじまります。こちらも、撮影快調です。

 

梅雨ももうひと息。みなさまも体調を崩されませぬよう。

 

片岡愛之助

 

プロフィール

1972年3月4日生まれ。’81年12月、十三世片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名乗り初舞台。’92年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで六代目片岡愛之助を襲名。’07年12月上方舞・楳茂都流の四代目家元を継承し、三代目楳茂都扇性(せんしょう)を襲名した。

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