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「ポップな心霊論」は、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(25)が、霊とともに歩んで人生で見てきた霊たちを紹介していく企画。彼は小学3年生のとき、目の前で殺された人にとりつかれたことをきっかけに、自分が霊が見える人間だと知った。

 

【僕が霊能力を目覚めさせた小3のときの殺人事件】

 

霊を初めて認識したのは、小学3年生のときです。いま思えばそれ以前も、そこら辺にいる霊を、普通の人間と区別がつかずに見ていたのかも……と思うのですが、自分は霊が見える、とはっきりと自覚する事件が起こりました。

 

当時住んでいたのは、東京郊外の3階建てアパートの3階。ある日、ベランダに出て外を眺めていると、向かいの高層マンションから2人のおじさんが出てきました。2人は何やら争っている様子でもみ合いになり、僕がいたベランダの真下あたりにやってくると、1人があおむけに倒され、もう1人がそこに覆いかぶさって刃物でメッタ刺しにしたのです。

 

あまりの出来ごとに、ただただ上から見ていたら、あおむけになって刺されているおじさんと、しっかり目が合ってしまいました。あれはたぶん、亡くなる最期の瞬間だったんだと思います。

 

翌朝、目が覚めてふと横を見たら顔がありました。きのう殺されたおじさんが僕の隣にいたのです。さすがに「あ、これは霊だ」と思うしかありませんでした。

 

それ以降、おじさんは離れることなくずっと僕の肩にいました。「あーいるなー」と思ってはいたのですが、どうすることもできないまま1週間ほどたったころ。父がさらりと、「自分でとれないのか」と言いました。父にもおじさんが見えていたのです。

 

「うん、とれない」と答えると、「とにかく寝なさい」と言われ、よく寝て起きたら、おじさんはいなくなっていました。霊が存在することも、父にも霊が見えて除霊できることも、このときに初めて知りました。