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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(25)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【霊に、ツッコミを入れたくなりました】

 

この冬遭遇した中で、印象に残っている霊の話を。

 

ある日、ライブの出番の前に、劇場近くのドラッグストアに飲み物を買いに行ったんです。そうしたら店内に40代くらいの女の人がいて。ずーっと風邪薬を選んでいるんですよ。

 

そのときは特に何も思わなかったんですが、数時間後に出番終わりで再度立ち寄ったら、まだ同じように風邪薬を選んでいて。

 

それで「ああ、幽霊だったのか」と気が付きました。と同時に、「いやいや、幽霊なのに風邪薬かーい!」って、コントみたい、とか思ったりして。ちょっと面白かったです。

 

でも、僕は霊を見慣れているからそんなふうに冷静に見てしまう部分があるんですが、よくよく考えると悲しい光景です。

 

風邪薬を買いに来たときに事故にあったりして自分が死んだのに気づいていないのかもしれないし、もしかしたら子どもに飲ませるための風邪薬を選んでいたのかもしれないし……。

 

僕は霊と会話することはできないので、どんな事情があるかは、想像するしかありません。

 

でも、そんなにずっと風邪薬を選んでいるって、よっぽどそこに思い入れがあるんじゃないかな。いろいろ思いを巡らしたら、ちょっと切ない気持ちになってしまいました。