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昨今、書籍やネットで平常心を鍛える方法がよく取り上げられているが、そもそも平常心とはどのような状態を指すのだろうか。遠州茶道宗家の小堀宗翔(26)にたずねてみた。

「我が家には『平常心是道』という掛け軸があります。これは、趙州和尚が師の南泉禅師に「道とは何か」とたずねたときに、「普段の心こそが道だ」と答えたという禅問答を表した禅語になります。さらに、「どのようにしたらその道を取得できるか」という問いに対して南泉は「平常心を取得したいと思うこと自体が心の乱れであり、そう思う者は道を極めることができない」と説いたそうです」

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この『平常心是道』の起源から、ふたつの捉え方ができると小堀宗翔は話す。

「ひとつは何事にもとらわれていない「無」の状態。しかし、その心持ちを作る事はとても難しいです。

もうひとつは、食べ物を美味しいと感じたり、悲しくて涙が出たり、気に入らないことがあって怒るなど、私たちがふだんの生活で感じる喜怒哀楽。物事に対して動く素直な感情こそが本来の平常心なのではないでしょうか。そして、その喜怒哀楽に対してどのように対処するのか――。それが“平常心の道”であるとも考えられています。つまり、「無を手に入れたい」という気持ちこそが邪心の表れだということを説いているのです」

一度立ち止まり、今なにを感じているのか、自分の感情と向かってみると違った視点が開けるのかもしれない。

 

小堀宗翔(こぼりそうしょう)

遠州茶道宗家 13世小堀宗実家元の次女として生まれる。幼少より祖父12世宗慶宗匠と父宗実家元より、茶道の手解きを受ける。学習院大学法学部卒業。在学中よりラクロスで活躍。日本代表として活躍するとともに、後進の指導にあたる。平成22年より、父宗実家元のもとで茶道の普及に努める。

●個人ブログ
「遠州流…優子の茶道ひとり言~綺麗さび 遠州流とわたし~」
http://blog.jisin.jp/kobori/

●コラボ連載
「遠州茶道宗家・小堀優子とアイドル森咲樹のOL茶道」
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