日本橋の町を、坂東彌十郎さんは歩きます。

 

現在では再開発も進み、モダンで巨大なビルが建ち並ぶこの町は、江戸歌舞伎が産声をあげた江戸時代も、商業や文化の中心として栄えていました。日本橋を起点とする五街道、さらに江戸城に続く日本橋川の流れが、この町を一大物流拠点としたのです。全国からさまざまな物資が集まり、それを求め人々が集い、さまざまな文化が花開く…当時、世界一の大都市だった江戸のなかでも、ひときわ賑わい華やぐ町、それがここ日本橋でした。

 

そして、当時もいまも、日本橋は歌舞伎とは切っても切り離せない関係にあります。彌十郎さんは現代の歌舞伎俳優にとって、なくてはならないモノを扱う店に立ち寄ります。

 

 

【有便堂】

大正元年創業の書画材料専門店。筆、墨、硯、和紙などを取り扱うほか、額装、軸装などの仕立ても。便箋や木版葉書など季節の和風小物も多数取り揃える。

 

住所:東京都中央区日本橋室町1-6-6
電話:03-3241-6504
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜、祝日
HP:http://www.yubendo.co.jp

 

次回の彌十散歩(やじゅさんぽ)は、忘れられない味の焼きそばがある中華料理の大勝軒と向かいます。

 

 

坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)


1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。

 

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