京橋、日本橋と巡った彌十散歩。次に坂東彌十郎さんが向かったのは人形町です。

 

猿若勘三郎(初代中村勘三郎)によって、江戸の中橋南地(現在の京橋付近)に建てられた江戸初の常設芝居小屋「猿若座」は、その後「中村座」と改称されます。そして、禰宜町(現在の日本橋堀留町2丁目付近)を経て、慶安4年(1651年)には堺町(現在の日本橋人形町3丁目付近)へ移転したのでした。

 

人形町の交差点で彌十郎さんがまず見つけたのは「史蹟 玄冶店」と彫られた石碑でした。そう、ここは与三郎とお富で有名な世話物の名作「与話情浮名横櫛」の舞台だったのです。

 

そして、彌十郎さんは玄冶店の石碑からすぐの、天明3年(1783年)創業、刃物の老舗「うぶけや」を訪問。さらに、江戸時代の中村座に出演していた歌舞伎役者・二代目関三十郎が、伏見より勧請したと伝わる「三光稲荷神社」にも足を伸ばしました。

 

 

【うぶけや】

住所:東京都中央区日本橋人形町3-9-2
TEL:03-3661-4851
営業時間:9:00~18:00(土曜は17:00迄)
定休日:日曜、祝日

 

【三光稲荷神社】

住所:東京都中央区日本橋堀留町2-1-13

 

 

坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)


1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。

 

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