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なんで復活するんだろう。今年1月から無期限活動停止していたお笑い芸人の狩野英孝さん(35)が、6月1日から活動再開することを宣言しました。

 

特に大々的に報じられることもなく、話題にもならなかった狩野英孝復帰のニュース。だからこそ、私は心底思うのです。「この男、何がしたくて活動を再開したのだろう」と。というのも、シンプルに思い返しても「狩野さんって面白い面白くない以前に、お笑いが好きだったのだろうか?」という疑問しか感じないからです。

 

不在の間も芸能界は平和に流れていきました。その間、視聴者からも「すっかり忘れていた!」とリアクションされる悲しい存在、狩野英孝。つまり彼の表現する“笑い”がなくても番組において全く影響が出なかったと証明された形なのです。

 

そもそも振り返ってみると狩野さんのギャグはデビュー時から続けている「ラーメン、つけ麺、僕イケメン!」以外に特段目立ったものがありません。近年の立ち位置も天然、ポンコツ、いじられキャラなど……。そうした「無能であることが価値になる」という美味しいポジションにたまたま座れていたからこそ、生き残ることができていたのでしょう。

 

そこで考え直してみたいのが、「彼のお笑い芸人としての“志”とはいったいなんだったのだろうか?」ということです。志なんて崇高なことを書きましたが、それほど難しいことではありません。

 

そもそも、彼は単独ライブをほとんど行いません。また主だったネタは実家の神社をウリにした神主ネタ。ビジュアル系歌手としての活動は番組の一企画ですし、ほかにあるものといえば最近の加藤紗里さん(26)との交際関係などです。こんなのばかりが出てくる彼は、本当に“面白い芸人”と言えるのか。本当に彼自身は、お笑いが好きでやりたいのか。そんな“そもそもの部分”について、疑問が残ってしまいます。

 

とはいえ、これまで彼には途切れることなく番組の席が用意され続けていました。これも一見すると「面白いからでは」と思ってしまいそうですが、本当は全身から溢れる“イイ奴”というオーラがそうさせていただけなのかもしれません。

 

過去には「芸人仲間が急に高額借金を申し出たとき、どうするか?」という企画で、すぐさま金銭の貸し出しに応じる優しい姿が映し出されていました。そうした「面白くない」という評価の後ろに「でもイイ奴だし憎めない」というレッテルが貼られ続けていたことも、芸能界で生きてこられた要因ではないでしょうか。

 

今回ここまで“不誠実な男認定”がなされてしまった以上、今後も同じような売り出し方は続けられないでしょう。復帰時には「気持ちを引き締めて努力していきます」と宣言していましたが、その前にお笑いが本当に好きなのか?そこを問うてからでないと、今後がキツくなってしまうかもしれません。

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