わずか3か月間の勉強、たった8500円の投資で、休日を犠牲にすることなくTOEIC850点が取れる!
失敗続きの経験から著者が導き出した、超効率的な勉強法を一挙公開!!

宮川 友里(ミヤカワ ユリ)Twitter→@miyakawayuri ・Facebook→yurimiyakawa.toeicmethod
広島県出身 慶応義塾大学商学部卒業 慶応義塾大学大学院商学研究科卒業 東京共同会計事務所入社(現職)
入社時は証券化アドバイザリー&SPVアドミニストレーション部(現フィナンシャル・ソリューション部)に所属しSPC管理を担当。その後外国人マネージャーアシスタント、代表パートナーアシスタントを経て、外資系事業会社のフル・アウトソーシング業務(アカウンティング業務、レポーティング業務、資金決済業務等広義の経理業務)を担当。現在は、事務所の新規ビジネス開発に携わっている。元ライブドア社長で、現在小僧com社長の平松庚三氏の勧めもあって、本連載を始めることになった。

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≪Rule 1≫ TOEIC850点取るのに“捨てるべき勉強法”のすべて

✔CNN、BBCニュースの利用は効果的ではない!

CNN、BBCといえば、英語ニュース専門の放送局として日本でも二大有名どころだ。

雑誌でも“使える教材”としてよく勧められているし、ネット上で記事が無料で読め、かつ動画も見られるとなれば、英語の勉強に使えそうと思っている人も多いのでは?

そういう私もCNNのニュースサイトを開き、動画の音声をバックミュージックにネットサーフィンをしてよく遊んでいる。“英語をやってるなぁ”という気がして、ちょっと気分が良いからだ。

しかしこれは、忙しいビジネスパーソンが短期間でTOEIC850点を取得するための勉強法としては意味がない。

 

<CNN、BBCの利用が効果的でない理由>

●キャスターの話すスピードが速すぎて、850点未満の人にはほとんど聞きとれない。=聞きとれない音声を聞いても意味がない!

●記事の内容そのものの難易度が高い場合がある。=日本語で読んで難しい内容は、英語になったらもっと理解しづらい。理解できない記事を読んでも全く意味がない!

●出てくる単語が幅広すぎる。=TOEICに出る単語に照準を絞ったほうがはるかに効率的!

●インタビューを交えた映像が多く、必ずしも標準的な英語の発音だけではない。=TOEICはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア/ ニュージーランドの5か国の発音のみ。まずはTOEICのリスニング教材でこの5か国の音だけ学べ!

もちろん、さまざまなタイプの英語の音を聞くことは大事だ。また、英語で情報収集ができれば、得られる情報量が格段に増えるので、グローバルなニュースに触れることには大きな意義がある。

しかし、それはTOEIC850点を突破して、さらに上のレベルを目指す時の話。その段階でやったほうがだんぜん効果的なのだ。

だから、まずはTOEICに照準を絞った勉強をして、最短距離で850点を取得し、英語の基礎力を築くようにしよう。

 

✔TOEICブログに書かれている勉強法の多くは忙しいビジネスパーソンの参考にならない!

あなたは「TOEICブログ」というものの存在をご存知だろうか?

TOEICのスコアUPを目指す人たちが、日々の勉強内容や試験後の感想などを公にシェアしているブログのことだ。

今やTOEIC関連の本や雑誌にたびたび登場するTOEIC界のカリスマ的な人たちも、TOEICブロガー出身であることが多いようだ。

彼らのTOEICにかける志はとにかく熱い。TOEICへの飽くなき探求心は、ほんとうに尊敬に値する。

しかし、そこに書かれている勉強法の多くは、忙しいビジネスパーソンの参考にならないと考えた方がいい!

 

<TOEICブログに書かれる勉強法の多くが忙しいビジネスパーソンの参考にならない理由>

●TOEICブロガーはTOEIC愛が強い。=TOEICの勉強にかける努力・時間・お金を惜しまない人が多いので、その勉強法は“効率性”が主眼にはなりにくい!

●オススメ参考書が多すぎてどれがベストかを選別できない。=継続記録していくというブログの性質上、オススメの参考書も継続的に紹介される。そのため、どれがベストワンなのか、ブログを読んでもわからない!

●ブログによってはアフィリエイトをやっている。=買ってもらうことが大事なので、必ずしも本当に良い参考書だけが紹介されていない!

●ものすごい勉強量。= 忙しいビジネスパーソンが同じようには時間を割けない!

●目標達成視野が長期的。=TOEICブロガーの多くが満点を目指しているので、目標設定も長期かつ継続的なものになりがちだ。そのため“どの時点”の“どの勉強”が本当に必要なのかがわかりにくい!

従って、毎日忙しく、できるだけ効率的かつ短期間でTOEIC850点を取得してしまいたいあなたにとって、TOEICブログはあまり参考にならない。

ただ、中にはスゴイのもあって、TEX加藤さんの“TOEICオタクのブログ”の「正解数換算表」や、澤田健治さんのブログ“本当に役立つTOEIC勉強法”の中の「何問ミスで何点出るのか?」シリーズなどは、私が効率的な勉強法を導き出す過程でおおいに参考にさせていただいた。正解数換算表は、あなたにも実際に使っていただくことになるので、後の連載で改めてご紹介する。

 

✔“分厚い文法書を読む”は非効率!~TOEICはTOEIC対策本で制する。

あなたは、“英語の文法”と言われたときにパッとイメージが湧くだろうか?

英語に苦手意識をもっている人は、英語の文法の全体像が見えていないことが多い。

当然といえば当然だが、そういう人ほど「まずは文法書を一から改めて読み直してみよう」と考えがちだ。そして、英文法を網羅した分厚い本に手を出してしまう。

実は、英語に苦手意識のある人ほど分厚い文法書を読むところから始めてはならない!

 

<英語に苦手意識のある方ほど、分厚い文法書を読んではならない理由>

●英語の文法の全体像が見えていない状態のまま、分厚い文法書を読んでも、情報量が多すぎて頭の中でポイントを体系的に整理できない。=時間をかけた割に、頭に残るものは少なく、実践的な力は何ら身につかない!

●分厚い文法書をひたすら読むのはツマラナイ。=途中で挫折する可能性が高い!

●TOEICの勉強のために書かれているわけではないので、得た知識をTOEICでどう生かすかは学べない。= 例えば、文法書には“副詞の性質” については書かれていても、その性質をTOEICの問題の中でどう利用して解答に結びつけるかまでは書かれていない!

●“読む”だけでは問題の解答力は身につかない。=ピアノの弾き方をどんなに習っても実際弾く練習をしないと弾けないのと一緒で、文法も演習を繰り返さない限り解答力は身につかない!

きちんと教育を受けているはずの日本人が、TOEICスコアの平均でアジア諸国の中でも大きく水をあけられている、という話を第4回目にしたが、実は原因はその勉強の仕方にある。

TOEICで高スコアをとるのに必要なのは机上の知識だけではなく、知識を解答に結び付ける力(解答力)なのだ!

従って、英語が苦手な人ほど分厚い文法書に手を出してはいけない。

では、どうすればいいのか?

断言しよう。

“TOEICはTOEIC対策本で制する”ということだ。

後の連載で、3冊の参考書をご紹介する。「え、これで大丈夫?」と言いたくなるくらい薄いこの3冊を、私のメソッドでこなしてもらえば確実に“解答力”が身につき、文法問題Part5の全問正解も夢ではない。

 

✔ “洋書を原文(英語版)のまま読む”は非効率!

TOEICは時間との勝負だ。

限られた時間の中で大量の英文を読み解く力が必要とされる。

そこで、本を読むのが好きな人の中には、「洋書を原文(英語版)で読めば読解力もついて一石二鳥だ」と思う人もいるだろう。

私も、自分の現状や未来を悲観して悩んでいた時、上司に薦められ、 Malcolm Gladwell『Outliers』という成功者に共通するファクターを挙げた洋書の原文を読んだことがある(邦訳は、マルコム・グラッドウェル『天才!成功する人々の法則』講談社)。

ただ、これを「TOEICの勉強に役立つ」と思っているなら、すぐにその考えは捨てよう。

ここでも、“TOEICはTOEIC対策本で制する”のが王道だ!

 

<洋書を原文で読むのが非効率な理由>

●出てくる単語や内容がTOEICに役立つか不明。=ハリー・ポッターを読んでもTOEICのスコアは上がらない。TOEICでの読解力を身につけるには、TOEIC Part7の対策本を使うのが効率的!

●TOEICで求められるのは、文章の概要把握力と素早い情報収集力。=洋書を漫然と読んでもTOEICでの解答力は身につかない!

●洋書の文章が必ずしも理路整然とした文章とは限らず、読むのに時間がかかる。=苦労して読んでもTOEICのスコアに直結しないので、忙しいビジネスパーソンには時間がもったいない!

従って、TOEICの勉強として洋書を原文のまま読むことはオススメしない。

では、どうやってTOEICで全問解ききる “読解力と速読力”をつけるのか。

とにかくたくさん読むことだろうか?

あるいは、ストップウォッチを使って速く読む訓練をすることだろうか?

――答えはどちらでもない。実は、たくさん読まなくても、ストップウォッチを使って訓練しなくても、速く正確に読めるようになるメソッドがある。

後の連載でそのメソッドをお教えしよう。

 

✔“自分だけの単語帳を作る”は非効率!

知らない単語に出会ったら、そのつど書きとめて“自分だけの単語帳を作ろう“と謳う勉強法の本も多い。

自分の知らない単語がノートに蓄積されていくので、一見効率的で理にかなった勉強法のようにも思える。しかし、実際は実に無駄の多い作業だ!

 

<自分だけの単語帳を作るのが非効率な理由>

●“単語帳を作る”など、何かを生み出す作業にはエネルギーと時間がかかる。=“メンドクサイ”はできるだけ省くのが長続きのポイント!

●自分の知らなかった単語がTOEIC850点取得に必要とは限らない。=「これだけ覚えればOK」というオススメの英単語集(市販)を、後の連載でお教えする。必要な単語はここにすべて網羅されているので、浮気せずとにかくこれ“1冊を覚え込む”というのが単語の勉強のポイント!

●単語を「書き留めなければ……覚えなければ……」という無用な義務感が増える。=短期で効率的に目標達成するためには、できるだけ「やるべきこと(義務)」の数を絞る!

従って、“自分だけの単語帳”は作らなくていい。

この他にも、“英語で日記をつける”という、いかにもビジネスパーソンが飛びつきそうな勉強法が一時話題になった。試してみた人もいるのではないだろうか?

何を隠そう、私がその一人だ。

でも、日記を書くだけで英語力が伸びると思ってやっているわけではない。そもそも自分の語彙力を使いまわすだけでは限界がある。日本語では恥ずかしくて書けないような野望や感情が、案外あっさり書けてしまうから続けているのだ。

覚えておいてほしい。英語で日記を書くにせよ、あるいは英会話学校に通うにせよ、インプットせずしてアウトプットだけを繰り返しても英語力が伸びることはないのだ。


前回の連載と併せて、ここまで≪Rule1≫として挙げてきたものが、TOEIC850点を取得するのに“捨てるべき勉強法”のすべてだ。

 

書店のTOEIC本のコーナーは、一見斬新で面白そうな勉強法であふれている。英語ブームもあって、どんどん新しい本や雑誌が出てくるので、つい試したくなってしまう気持ちもわかる。

だが繰り返すように、最短でTOEIC850点を取得するために必要な勉強は、本当に限られているのだ。

 

私が本連載でお伝えする勉強法――8,500円でTOEIC850点を短期間で効率的に取得する方法――は、極限までムダをそぎ落とし、本当に必要な勉強のエッセンスだけに、あなたのエネルギーと時間を投下してもらう勉強法だ。

税理士試験失敗のトラウマで“効率オタク”になってしまった私が、短期間でのあなたの大幅スコアUPをお約束する!

 

捨てるべきことはわかった。では、やるべきことは何か?

次回からは、≪Rule2≫「TOEIC850点取るのに“やるべきこと”のすべて」の話に入っていく。


≪Rule1≫ まとめ

シャドーイングは非効率!

ディクテーションは非効率!

CNN、BBCニュースの利用は効果的ではない!

TOEICブログに書かれている勉強法の多くは忙しいビジネスパーソンの参考にならない!

 “分厚い文法書を読む”は非効率!~TOEICはTOEIC対策本で制する。

 “洋書を原文(英語版)のまま読む”は非効率!

“自分だけの単語帳を作る”は非効率!

 

 

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