Instagramを中心に話題沸騰中のイラストレーター・横峰沙弥香さん。2015年に産まれた愛息「まめちゃん」の爆笑成長記録を、ほっこりするイラストとともに本誌で連載!
疳の虫が強い息子。最近は激しいかんしゃくを起こすことも多く、それが夜間に起こってしまうと大変なことこの上ありません。泣き止むころには親子共々ヘトヘト……外もなんだか明るくなっているような。
そうやってごっそりと体力を奪っていく「疳の虫問題」に秘密兵器を投入してみました。
宇◯救命丸です。
以前、助産師さんに相談してみたところ「お薬と言っても生薬だから……例えるならハーブティーを飲むようなものだから効果は個人差があるのよ」というようなことを言われていたのでさほど効果は期待せずに試してみたのですが、試す以前に飲まない。
苦いというのもありますが、子供って何かの勘が働くのでしょう……ゼリーなんかで包んで飲まそうとしても嫌がってしまいます。
それで、効いたのかどうかもよくわからないまま、件のお薬は冷蔵庫の一角に保管されていたのですが、息子が冷蔵庫を物色している際に、偶然そのお薬を発見。とってくれとせがみます。
言い出したら頑として聞かない息子なので今は一旦触らせてあげて、満足したら戻すようにしているのですが、なんぞ今回に限ってはやたらと興味を持ってしまい、開けて欲しいとうるさい。
なんなら食べ物だと思って目を輝かせている様子で、しきりに食べる仕草でアピールしてきます。生薬だし…飲んで欲しいものだしまあいいかと一粒だけお口に入れてみたところ
ほらね……。
そうなると思った。苦いよって言ったじゃない!お薬ゼリーに包んである時に飲めばいいのに……なんて言いながら、牛乳を飲ませていると突然すっと真顔に戻り、おとなしくプラレールで遊び始めたのです。
まさかこの一粒で宇◯救命丸が効力を発揮したのか……なんてことあるわけないですよね。
そう。苦かったのがよっぽど嫌だったらしく、懲りた息子はそれ以降(しばらくの間は)冷蔵庫を開けたり中身をあさったりすることがなくなりました。
この行動にも大変困らされていたので、思わぬ方向に効力を発揮した宇◯救命丸には感謝しきりですが、結局このお薬、疳の虫には効くんでしょうか?
息子がかんしゃくを起こして泣き叫ぶたびに、いっそ私が飲めばイライラせずに見守ってあげられるんじゃないかなんて考えてしまいます。