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前から気になっていたことなんですが、私のように男でちょっと料理が得意だったり、家事や子育てをしていると「女子力が高い」と言われるわけです。これ、変じゃないですか? しかもこの言葉を使うのは決まって女性。男性から言われたことがありません。

つまり、この言葉をやたら使いたがる女性たちは「女は子育てや料理をしなければならない生き物」という義務感を持っていらっしゃるということ? しかし、フランスの男たちは子育てにも参加しますし、料理だってやります。保護者会だって、多いときは男性が半数を占めます。

フランス人はそういうお父さんに対して、女子力高いですね、とは言いません。むしろ、日本は男性が子育てや家事に参加しなさすぎるから、このような女子力という言葉が流行ったのではないかと思いました。プロの料理人たちは男性が多いですが、シェフをつかまえて「女子力高いですねェ」なんて言う人もいませんからね(笑)。

そういえば、イクメンという言葉もおかしいですね。よっぽど今まで男が育児に参加してこなかった、ということの表れじゃないでしょうか。こういう言葉を作らないと男たちが子育てに参加しにくい、もしくは出来ない環境が日本にはある、ということ?

今でこそ、保護者会と言いますが、私が子供の頃は父兄会でした。父親も兄も、男なんか一人も出席していないのに父兄会なんですから(笑)。そういう歴史的な言いまわしが、結果、現代の「女子力」という言葉を生み出したのではないでしょうか? この辺の根本のところから考え方を変えないと、いつまでも女性が家事をするのが当然の日本社会が続くことになります。こういうところはフランスを真似て、男女平等に親としての役割を果たすのが良いと思うわけです。最後は「人間力が高い」と言われたいですよね。はい。

さて、今日は大変美味しい「お餅と牛乳のクリームコロッケ(“グラコロ”)」をご紹介したいと思います。しかも、ベシャメルソースなんか使いませんから、簡単です。お正月に残って冷凍保存していたお餅を利用します。

材料:お餅1個、だいたい50g程度、牛乳250ml、バター20g、じゃがいも2個(だいたい100g)、ツナ缶小1つ、黒胡椒、塩、パルメザンチーズ適量、パン粉、小麦粉、卵です。

まず、小さいお鍋に用意した牛乳を半分ばかり入れ温めます。そこに常温に戻したお餅を加えゆっくりとかき混ぜ、溶けはじめたら、バター、パルメザンチーズ(お好みで、私は多め)塩、黒胡椒で味を調え、さらに残りの牛乳を足していきます。完全にクリーム状になったら四角い容器に半分流し込み、そこに茹でて小さくカットしたじゃがいも、ツナを満遍なく散らし、残りのクリームで覆います。高さ2.5cm程度がベストかな。高過ぎるとあとでカット出来ません。ご用心。

冷凍庫に入れ、一晩すると固まっていますので、それを翌日バキ、バキッと左右縦横に保存容器を捻り、皿の上で裏返して中身を取り出します。すぐにカットできるので、間をおかず、包丁で縦5cm、横2cmくらいの長方形サイズにカット。

すばやく、(クリームが溶けるとコロッケの形が崩れます)とんカツの要領で、小麦粉、卵、パン粉の順番でつけ、180度の油で揚げます。衣がうっすらきつね色に色づけばもう完成。油が弾けないように注意しながら揚げてください。ゲランドの塩やとんカツソースをかけてお召し上がりください。

まじで絶品な“グラコロ”。詳しい作り方は『女性自身』のWEBに写真多めでアップしていますので、ぜひ参考にしてください。

ボナペティ!

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

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