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「パパ、数学の宿題がちょっと分からなくて、教えてもらえる?」

と息子に頼まれました。実は私、数学が超苦手。でも、まだ中学1年生のレベルなんだし、なんとかなるだろうと、「よし、じゃあ、一緒にやってみるか」と応じたまでは良かったのですが、宿題を見てびっくり。当然のこと、設問はフランス語で書かれてありました(笑)。

毎週水曜と金曜日にフランス人の家庭教師さんがやって来て勉強全般をチェックしてくださいます。しかし、今日は月曜日、家庭教師さんに頼ることが出来ません。日本語や英語であればまだ教えてあげられるのですけど、数学、しかも仏語での出題です。息子の机に腰掛けたものの、血の気が引きました。

用紙を写真に撮影し、こっそりツイッターにあげました。在仏のフォロワーさんに助けを求めたのです。ご主人がフランス人、ハーフのお子さんをお持ちの奥様が数名いらっしゃって、DMや返信で解答を寄せてくださいました。恥ずかしい話ですが、それを写し、息子に見せました。「パパのフォロワーさんが教えてくれたんだよ」と正直に伝えて。その答えを参考になんとか2人で問題を解くことが出来たのです。しかし、このやり方、しょっちゅうは使えませんですね。家庭教師さんの回数を増やすことも検討しなければなりません。ますます、勉強は難しくなるでしょう。自分の子供の勉強を教えてやることが出来ない。これは非常に情けないことです。ごめんね、と息子に謝りました。大丈夫、一緒に頑張ろうよ、と息子が笑顔で許してくれました。

そしてこのタイミングで息子の2学期の成績表が届きました。幸いにも、1学期より全体の成績が上がっていたのです。ほっと胸をなでおろしました。誰に頼ることもなく、息子は日々頑張っていると思います。「一緒に頑張ろう」これは辻家の合言葉となりました。

さて、勉強を頑張った息子に焼き鯖寿司を作ってあげましたよ。材料です。鯖1尾、ごはん1合、寿司酢30㏄、生レモングラス1本、白ごま少々、ガリ少々、大葉2枚、レモン、ニョクマム、オリーブオイル、ゲランドの塩。まず、生のレモングラスをカットし、といだ米1合と一緒に炊飯器に入れ、高速で炊きます(生レモングラスがない場合は、乾燥レモングラスをお茶パックなどに入れて)。新鮮な鯖を三枚に下ろします。丁寧に骨抜きし、皮目にゲランドの塩をふり10分。水分が出たらキッチンペーパーでしっかりふき取ります。200度で予熱したオーブンに皮目を上にして、約15分。焼き色が付き、表面がパリパリになればOK。炊き上がったごはんからレモングラスを取り出し、ごはんをボウルに移し、寿司酢、炒りごま、大葉の千切りと一緒に混ぜます。巻き簾にラップを(必ず横に長く)敷き、その上にまず焼きあがった鯖を、腹を上にして置く。その上にガリを並べ、さらに先の酢飯を上手にのせ、太巻きを作る要領で巻きます。ぎゅっぎゅっと強く押し、形が崩れないようにしましょう。

ラップの端を持ち、まな板の上でくるくる回しながら、飴を包むように、最後は両端をぎゅっとつまみ、魚肉ソーセージのように、米が中でパンパンに詰まる感じになればOKです。粗熱がとれ、うま味が全体に回るまで放置。だいたい1時間ほどでしょうか。包丁を濡らしながら、ラップごと、輪切りにしていきます。

ソースは、ニョクマム1:オリーブオイル1:レモン2の割合で混ぜます。醤油ではなく焼き鯖寿司をこのソースにつけて食べてみてください。美味ですぞ!

夏に向けてさっぱり爽やかなレモン風味の焼き鯖寿司の完成です。これで成績アップ間違いありません。

ボナペティ!

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

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