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主夫をがんばってやってきましたが、正直、もう駄目だと思う日はしょっちゅうあります。この反動、定期的にやってきます(笑)。そういうとき、なんとなく子供にあたってしまいませんか? 朝昼晩と料理、買い物、洗濯掃除やってるわけですし、そのうえ、仕事もあるわけですからね、ストレス溜まってもしょうがないです。

先日、冷蔵庫に水を冷やし忘れていたら、息子が「ぼくは冷たい水が飲みたかった。体育あったし、汗かいたから」と言ったのです。普段でしたら「ごめん、忘れてたね、気が付いたら、君も自分で入れてね」と穏やかに諭すのですが、その日はストレスマックスでしたから「あのね、パパは君の奴隷じゃないんだよ!」と声を荒らげてしまったのです。

普段、怒ることがないので、息子はびっくり。夕食は会話もなし、暗い食事となりました。俯き泣きそうな顔でごはんを黙々と食べる息子を見て「しまった、言いすぎた」と思ったのですが、まぁ、しょうがありません。たまには怒ることもお互いのために大事ですよね?

でも、食べ終わった食器を一緒に片付け、パパもいろいろと大変なんだよ、怒ってごめんね、と謝ったら、夜には笑顔が復活。思えば、離婚からずっとこんな感じで乗り越えてきた2人です。親子って不思議ですね。いつも一緒にいるのに嫌じゃない。息子がそばにいてくれるおかげで日々の大変さを乗り越えることが出来ています。

いたらない父親ですが、がんばらないと。さて、料理に行きましょうか。

「たまにはお子さんやご主人のことを忘れて(笑)、主婦仲間やママ友とお昼の楽しいひとときを過ごしたい」

そういうときにうってつけの軽いランチメニューの提案です。先々週、ご紹介をしたじゃがいものガレットのアレンジパワーアップバージョンになります。名付けて、じゃがいものガレット・ケーキ!

材料:じゃがいも、スモークサーモン、レタス、トマト、クリームチーズ適量、イクラ少々。

アボカドソース:アボカドの皮をむき、種を取り、ボウルの中でつぶします。そこにマヨネーズ、オリーブオイル、生クリーム、ゲランド塩、黒こしょう、醤油少々を加え、混ぜるだけのもの。

さて、じゃがいものガレットの作り方は先々週と同じです。

まずじゃがいもの皮をむき、千切りに(じゃがいもは絶対洗っちゃ駄目。でんぷん質が落ちてしまうから)。フライパンに油をやや多めにひいて中火にし、80g程度のじゃがいもをお好み焼き風に焼きます。片面10分程度じっくりと火を入れ、焼き色がついてきたら、ひっくり返します。ヘラかコテで必ずギュッとおさえ付けてください。最後は一瞬温度を上げ両面パリッとさせたらガレット・ドウ・ポムドテールの完成。フランスの定番つけ合わせ(ガルニチュール)です。

さて、ここからケーキにしますよ。2枚のガレットで、レタス、トマト、スモークサーモン、アボカドソース、クリームチーズなどをサンドします。サンドイッチの要領で。上にイクラなどを添えて完成です。

じゃがいもの風味が他の食材をぐんと引き立てます。冷めないうちに軽くゲランドの塩をふり、出来たてをお召し上がりください。スモークサーモンに代えてハンバーグでもOK。とろけるチーズをラクレット風にかけるとまた格別です。

簡単で豪華、ぜひ楽しいひとときのお供に。

ボナペティ!

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

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